2021 Fiscal Year Research-status Report
Tryptophan metabolites and B cells in intestinal inflammation
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21K15951
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
岡 明彦 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (80600600)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | Tryptophan |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、IBDの病態解明と創薬開発へとつながる有益腸内細菌の作用メカニズムを検証することであり、そのために腸内細菌と代謝産物、腸管免疫細胞の関連を詳細に検討する。「腸内有益細菌が産生するトリプトファン代謝産物がB細胞を介して腸炎を抑制している」という仮説を立て、動物モデルと腸内細菌を用いた実験系で仮説の検証をすることを目的としている。研究は3年計画であり、はじめにIPA産生有益細菌(Clostridium VE202)の腸炎抑制効果がIPAの受容体であるAhR依存的かを検討する(検討1:1年目)。次いで、Clostridium VE202の腸炎抑制効果がB細胞依存的かを検討する(検討2:2年目)。検討2にはAhr--/-マウス由来のB細胞群を加えることで、B細胞を介した効果がIPA/AhR依存的かを評価する。詳細なメカニズム解析はIn vitroでも行う(検討3:3年目)。今年度は予定通り検討1を行い、AhRブロッキング抗体の使用でIPA産生有益細菌による腸炎抑制効果が減弱した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
順調に進展している.
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Strategy for Future Research Activity |
予定通り次年度はClostridium VE202の腸炎抑制効果がB細胞依存的かを検討する(検討2:2年目)。検討2にはAhr--/-マウス由来のB細胞群を加えることで、B細胞を介した効果がIPA/AhR依存的かを評価する。詳細なメカニズム解析はIn vitroでも行う(検討3:3年目)。
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Causes of Carryover |
年度内に物品とマウス購入を予定していたが,COVID-19蔓延による在庫不足,輸送遅延等で年度内使用ができなかったため.
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