2022 Fiscal Year Research-status Report
Diagnostic system and performance in gastric cancer for endocytoscopy with narrow-band imaging
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21K15962
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Research Institution | Japanese Foundation for Cancer Research |
Principal Investigator |
堀内 裕介 公益財団法人がん研究会, 有明病院 上部消化管内科, 医長 (20895742)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | エンドサイトスコピー / 狭帯域光 / 超拡大内視鏡 / 顕微内視鏡 / 早期胃癌 / 診断性能 / 微小血管パターン |
Outline of Annual Research Achievements |
超拡大内視鏡であるエンドサイトスコピー(EC)が開発され、狭帯域光(NBI)併用EC(EC-NBI)はNBI併用拡大内視鏡(ME-NBI)を、早期胃癌の診断性能において上回ることが報告されている。しかし、EC-NBI独自の診断方法について検証は行われていない。そこで我々はEC-NBI独自の診断方法を明らかにすることを目的とした。方法としては、以下である。早期胃癌、非癌それぞれ114病変、114枚のEC-NBI画像をME-NBIの教育を受けた内視鏡医33名(開発群)と、教育を受けていない内視鏡医28名(検証群)が評価した。評価法はME-NBIの診断体系であるVessel plus Surface classification systemに順じ、微小血管パターン(MV)、表面微細構造パターン(MS)を用いて行い、いずれにおいても不整と判断された場合、その画像は癌と診断することとした。診断性能として、正診率、感度、特異度をMV単独、MS単独、MVおよびMS両方の各診断方法で算出し、開発群および検証群それぞれの群内で各方法の診断性能の比較を行った。結果は以下である。開発群、検証群ともに、MV単独がMS単独と比較して、正診率(開発群:91.7% vs 76.3%, P<0.0001, 検証群: 92.5% vs 67.5%, P<0.0001)、感度(開発群:87.7% vs 54.4%, P<0.0001, 検証群: 89.5% vs 38.6%, P<0.0001)において有意に高値であった。一方で、両群ともにMV単独とMVおよびMS両方の比較では、各診断性能において有意差を認めなかった。結論として、MV単独による診断方法は、MVおよびMS両方による診断方法よりも簡便であり、高い診断性能が得られる。この診断方法は日常の胃癌診療において有用である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究代表者の既報のデータから、今回の検討の対象を抽出することができたため、評価項目に関しても算出することができた。結果として、既報の事後解析として研究を行うことが可能であり、昨年度論文報告までに至った。また、併せて算出した、狭帯域光併用拡大内視鏡による診断性能に関しても、本研究の比較対象となると考え、昨年度論文報告を行った。今年度は論文発表を行ったEC-NBIに関する内容をJDDW2022で発表を行った。また、日本消化器内視鏡学会から本研究に関連する原稿依頼があり、現在執筆中である。
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Strategy for Future Research Activity |
狭帯域光併用エンドサイトスコピー画像を現在さらに集積しており、その集積結果から、ピロリ菌の感染状況(現感染、既感染、未感染)による所見の違い、胃癌の組織型(分化型、未分化型)による所見の違い、胃腺腫のような境界病変における所見、診断困難な病変(正診できなかった病変)の狭帯域光併用エンドサイトスコピーの所見を層別化して、分類する。その上で、狭帯域光併用エンドサイトスコピーによる診断性能の向上を目指す。
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Causes of Carryover |
予定していた計画よりも物品が安価であった事、前年度の繰越金があった事から、その分が残高となった。残高分は次年度に使用を計画する。
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Research Products
(1 results)