2023 Fiscal Year Research-status Report
SGPL1遺伝子変異を標的とした新規大腸癌治療の開発
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21K15988
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
高橋 慶太郎 旭川医科大学, 大学病院, 助教 (40624177)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | SGPL1 |
Outline of Annual Research Achievements |
正常細胞において、sphingosine-1-phosphate lyase 1(SGPL1)は、細胞増殖促進作用を持つスフィンゴシン-1-リン酸(S1P)を不可逆的に分解することで、細胞増殖を抑制している。その一方で、ヒト大腸癌細胞においてはS1Pの発現量に関わらず、SGPL1が細胞増殖促進分子であることを明らかにしてきた。 大腸癌細胞株であるHCT116やSK-CO1においては、siRNA of SGPL1を用いてその発現を抑制すると細胞増殖が有意に低下する一方で、SW480では細胞増殖が低下しなかった。RT-PCRではHCT116、SK-CO1、SW480のいずれでもSGPL1 mRNAの発現抑制を認めており、大腸癌細胞株によってSGPL1が細胞増殖に関与する細胞としない細胞に分かれていた。 今後、各細胞のSGPL1の蛋白の発現量を測定するとともに、トランスクリプトーム解析を行うことでSGPL1が細胞増殖に関与する場合としない場合での違いを明らかにしていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究実施が遅れているが、今後進めていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、各細胞のSGPL1の蛋白の発現量を測定するとともに、トランスクリプトーム解析を行うことでSGPL1が細胞増殖に関与する場合としない場合での違いを明らかにしていく。
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Causes of Carryover |
研究実施に遅延が生じており、次年度の物品費として使用する。
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