2022 Fiscal Year Research-status Report
収縮能が保持された心不全患者における睡眠呼吸障害の有病率と予後に関する検討
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21K16034
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
須田 翔子 順天堂大学, 医学部, 非常勤助教 (40812722)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | HFpEF / 睡眠呼吸障害 / 急性非代償性心不全 / 陽圧呼吸療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、ADHFで入院したHFpEF患者におけるSDBの有病率の調査、ADHFで入院したHFpEF患者におけるSDBと再入院を含む予後との関連性に関する観察研究、SDB患者における陽圧呼吸療法導入と再入院を含む予後との関連性に関する観察研究を行うことを目的とした多施設レジストリである。 初年度の令和3年度に引き続き令和4年度もCOVID-19感染拡大に伴い、各施設で日常診療も制限が強いられ入院自体がしづらい状況が続いたことでの十分な症例数が見込めない、またその間の入院基準が通常時と異なる事が予想されこの期間の登録症例はバイアスがかかった集団になり通常時に近い運用になった場合の症例と若干異なる集団となってしまう恐れがあったことの影響、また陽圧呼吸療法の機器のリコール問題、世界的な半導体不足による検査機器の新規導入や陽圧呼吸療法の新規導入に制限がかかるなどの問題の影響により、研究開始に遅れが生じた。そのような状況下のため、参加施設の変更、使用予定の検査機器を変更するなどの研究計画の見直しを余儀なくされたが、それにより研究遂行の見通しが立ち、現在各施設と連携をとって研究を継続している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COXID-19感染拡大が長引いたため、各施設で日常診療において制限がかかり、入院自体が困難な時期もあったため、入院による症例を集めることが困難であったり、この間でも入院となる症例はかなりバイアスがかかった集団であることが危惧され研究の開始を遅らせたこと、陽圧呼吸療法機器のリコール問題、世界的な半導体不足による検査機器の新規導入や陽圧呼吸療法の新規導入に制限がかかったため、研究開始に遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
COVID-19感染拡大がようやく落ち着きをみせ、各施設ともに日常診療を取り戻しつつある状況の中でようやく研究を進める見通しができた。この2年間以上に及ぶCOVID-19感染や半導体問題などの影響を受け、研究を遂行するにあたり研究計画の見直しを余儀なくされたが、参加施設の変更、検査機器の種類を変更することで研究遂行の見通しが立ち、各施設と連携をとりつつ症例登録を進めていく。計画通りに症例登録が困難な場合は観察期間の延長などで対応していく予定であるが、当初の提案に記載している通りその場合は今回の研究期間内の報告としてHFpEFにおけるSDBの有病率とSDBの合併に対する関連因子に関する検討を中心に据えることを計画している。
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Causes of Carryover |
研究開始が遅れたため、パソコン購入や、検査機器の備品などの購入を見送ったために生じたが、次年度にすべて購入する予定としている。
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