2022 Fiscal Year Research-status Report
The role of endothelium-derived relaxing factors in the pathogenesis of coronary functional abnormalities
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21K16044
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
神戸 茂雄 東北大学, 大学病院, 助教 (70763233)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 一酸化窒素 / 冠動脈機能異常 / 冠微小血管機能障害 / 冠攣縮性狭心症 / 血管内皮機能 / 内皮依存性弛緩反応 / 内皮由来過分極因子 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は, 冠循環局所における各種血管作動性物質の動態と血管内皮および平滑筋機能障害との関連性を解析し, 冠動脈機能異常の詳細な機序を明らかにすることである. この目的を達成するため, ①冠循環局所における血管作動性物質および関連バイオマーカー (セロトニン, Rhoキナーゼ活性, VCAM-1など) の動態, ②血圧や臓器血流を規定する抵抗血管における血管機能不全の成因を明らかにすることで, 冠動脈機能異常の成因と機序に基づく新たな治療戦略の開発につなげる. 具体的には以下のBed-Bench連携で研究を継続した. 初年度 - 第3年度:Bed 包括的な冠動脈機能評価 (冠攣縮誘発試験, 冠静脈洞採血など). 初年度 - 第3年度:Bed-Bench 冠循環局所におけるバイオマーカー動態解析. 第2年度 - 第3年度:Bench 摘出血管標本を用いた血管機能実験. 本研究内容に関して本学内の倫理委員会での審査を経て承認された. 倫理委員会で承認後, 初年度は6名, 第2年度は23名の患者に本研究に参加頂き, 包括的な冠動脈機能評価を実施した. まだ登録患者数が少なく, 結果の解析は未実施であった. また, 事項で述べるように, 冠動脈機能異常など関連テーマに関して総説論文を発表し, 関連する病態を取り扱った日本循環器学会ガイドラインの改訂作業に協力員として参加した. これら総説論文やガイドラインでは, 申請者らのこれまでの研究成果に基づき, これまでに明らかにされてきた冠動脈機能異常の疫学, 分類, 成因, 臨床的意義, 今後の展望などについて, 概説した. さらに, 関連した病態に関して冠動脈機能異常の症例報告論文を発表した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究内容に関して本学内の倫理委員会で承認後, 初年度および第2年度に合計29名の患者に包括的な冠動脈機能評価を実施し, 「摘出血管標本を用いた血管機能実験」に関しては7名の患者で実施した. 冠動脈機能異常など関連テーマに関して, 1編の総説論文 (Eur Cardiol Rev. 18:e07, 2023. DOI: 10.51420/ecr.2022.50.) を出版した. さらに, 本研究に関連の深い冠攣縮性狭心症および冠微小循環障害に関する日本循環器学会ガイドラインに協力員として参加し発表した (JCS/CVIT/JCC 2023 Guideline Focused Update on Diagnosis and Treatment of Vasospastic Angina (Coronary Spastic Angina) and Coronary Microvascular Dysfunction. Circ J, 2023 (in press). DOI: 10.1253/circj.CJ-22-0779). さらに, 冠動脈機能異常に関する症例報告論文を発表した (Eur Heart J Case Rep. 6:1-7, 2022. DOI: 10.1093/ehjcr/ytac083, Eur Heart J Case Rep. 6:1, 2022. DOI: 10.1093/ehjcr/ytac291).
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き適応患者の登録を行い, 第2年度に引き続き「摘出血管標本を用いた血管機能実験」に取り組む, 適応患者から得た摘出血管標本を用いた血管機能実験を継続し, 国内外の学会や論文を通じて成果発表を目指す.
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Causes of Carryover |
症例登録が少なく, 研究・実験に用いる消耗品類の支出が少なかったため.
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Research Products
(4 results)