2022 Fiscal Year Research-status Report
代謝イメージングに基づく薬剤性心筋症の新規診断指標と治療効果判定指標の確立
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21K16056
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
千村 美里 大阪大学, 医学部附属病院, 特任助教(常勤) (80815506)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 薬剤性心筋症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、アントラサイクリン系抗癌剤による心毒性の早期発見における安静2回 99mTc-MIBI心臓核医学検査の有用性を明らかにし、安静2回99mTc-MIBI心臓核医学検査に基づくアントラサイクリン心筋症早期診断指標を確立すること、また、心毒性に対する治療介入後の安静2回99mTc-MIBI心臓核医学検査に基づく治療効果判定指標を確立することである。2022年度は大阪大学医学部附属病院に入院しアントラサイクリン系抗癌剤投与を予定されている患者の登録と以前登録した患者のフォローを行った。また、アントラサイクリン系抗癌剤投与患者に対し行った安静2回99mTc-MIBI心臓核医学検査の解析をおこなった。結果、安静2回99mTc-MIBI心臓核医学検査から得られる新規指標(ばらつき指標)がアントラサイクリン系抗癌剤投与患者では、健常人と比較して有意に大きく、また洗い出し率が有意に亢進していることがわかった。つまり、安静2回99mTc-MIBI心臓核医学検査は軽微な心筋障害を検出できる可能性があることがわかった。次年度以降も、引き続き症例登録を行い、安静2回99m心臓核医学検査の解析、かつ登録した患者のフォローを進めていく予定である。また、安静2回99mTc-MIBI心臓核医学検査から得られる指標と罹患歴等の臨床情報や抗癌剤投与量、併用薬との関連などの検討も進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID19の感染拡大の影響を受け、入院患者の制限が行われたため対象患者数が予定よりも少なくなってしまったから。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度と同様、アントラサイクリン系抗癌剤投与予定患者に対し症例登録を進め、継時的に安静2回99mTc-MIBI心臓核医学検査、心臓超音波検査などを行い、データ取得を進める。また、安静2回99mTc-MIBI心臓核医学検査新規指標と他の臨床指標との関連について検討し、学術論文として発表を行う。
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Causes of Carryover |
COVID19の感染拡大の影響を受け、入院患者の制限が行われたため対象患者数が予定よりも少なくなってしまったため、かつ学会がオンラインで行われたため、交通費、宿泊費が不要となったため、次年度使用額が生じた。今年度は、本研究にて得られた結果を積極的に学会にて発表、論文化していく予定である、
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