2021 Fiscal Year Research-status Report
冠動脈石灰化病変の高壁ずり応力を反映する新しい狭窄診断法の検討
Project/Area Number |
21K16063
|
Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
江守 裕紀 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (10738818)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | OFR / FFR / 石灰化病変 |
Outline of Annual Research Achievements |
冠動脈狭窄病変を有する安定冠動脈疾患患者において、冠動脈インターベンション治療前にFFRによる虚血評価を施行し得た症例で、かつOCTを施行してOFRを計測した。そのOFRとFFRとの相関と一致は良好であり,FFRを虚血診断のゴールドスタンダードとした時のOFRの虚血診断能は非常に高く、精度は92%、感度は86%、特異度は95%でした。さらに、冠動脈インターベンション治療後のFFRによる虚血評価と最終のOCTから得られたOFRを比較したところFFRとOFRの両者は良好に相関/一致しました(R=0.84, P<0.001)。さらにステント内のFFRとOFRに関しても検討しましたが、良好に一致しました。現在、石灰化病変を有する冠動脈狭窄病変の治療時にOCTを施行してOFR解析のための症例数を現在集めている。ただし、石灰化病変は病変の性質上、デバイスの通過性が不良であり、OCTカテーテルの通過は容易ではなく、症例は限定的であるのが現状である。また、コロナウイルス感染の再ブレイクに伴いカテーテル検査を含む入院制限をすることもあり、症例数が少ないのが現状である。本研究の登録対象になる患者に対しては、OCTを施行してOFRの解析を適宜行っていく予定である。我々のOFRの研究成果を発表する機会をいただくことができて、2022年7月のCVIT総会(日本のカテーテルの全国学会)でOFRについて発表予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ感染増加による医療状況の逼迫と患者制限のため。
|
Strategy for Future Research Activity |
症例を逃さずしっかり集めて解析していく。
|
Causes of Carryover |
コロナ感染のため学会発表の機会が減ったため。
|