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2021 Fiscal Year Research-status Report

肺高血圧症を標的とした左室駆出率の保たれた心不全の多角的・包括的病態解明

Research Project

Project/Area Number 21K16078
Research InstitutionGunma University

Principal Investigator

小保方 優  群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (10746770)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywords左室駆出率の保たれた心不全 / 肺高血圧症 / フェノタイピング / 運動負荷試験 / 右心カテーテル検査
Outline of Annual Research Achievements

本研究では左室駆出率の保たれた心不全(HFpEF)もしくは肺動脈性肺高血圧(PAH)が疑われて, 確定診断目的に運動負荷右心カテーテル検査を予定している症例を対象としている。3年で150例の患者を予定しており、現在、順調に症例を集めており54例の対象者を組み入れた。うちわけとしては、HFpEFが34例、PAHが12例、非心不全・非PAHのコントロール例が5例、他疾患のための除外例が3例(収縮性心膜炎1例、重症僧帽弁閉鎖不全症が2例)となっていた。
除外例の3例を除いた対象集団の特徴としては、平均年齢が71歳で女性が71%を占めていた。HFpEFもPAHも女性が男性よりも多いことが分かっており、これに合致する所見であった。平均の左室駆出率は66%であり、左室駆出率の低下した症例はいなかった。右心カテーテルで測定した血行動態指標については、安静時の肺動脈楔入圧は平均で14mmmHgで肺動脈平均圧は21mmHgでボーダーラインの肺高血圧を有していた。しかし、エルゴメーター運動によって肺動脈楔入圧は30mmHg, 肺動脈平均圧は43mmHgまで急上昇していた。
各種のバイオマーカーについては目標症例数(150例)の患者を集めてから、ELISA、プロテオミクスの測定を予定しているため、現時点ではそれらの解析は実施していない。すべてのデータが揃った段階で研究目的であるクラスター分析を実施する。
また、現在の段階で、サブ解析として複数の解析を実施しており、研究論文を作成し投稿している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

3年で150例の患者を予定しており、現在、順調に症例を集めており54例を組み入れているため。150例の患者を集めてから、各種のバイオマーカーのELISA、プロテオミクスの測定を実施し、研究の目的であるクラスター分析を予定している。

Strategy for Future Research Activity

研究2年目については症例の収集をさらに集中する予定である。このために、対象であるHFpEFあるいはPAH患者の候補となる労作時息切れ患者を積極的に診療するようにしている。

Causes of Carryover

当該年度は症例を蓄積中で、研究の主体で研究費用の多くがかかるバイオマーカーの測定やプロテオミクスの解析を実施しておらず、少ない症例の中で実施できるサブ解析のみを実施ていた。このため研究費をほとんど使っておらず、次年度使用額が生じた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] HFpEF診断のための運動負荷心エコー図検査における低運動負荷時E/e’の有用性2022

    • Author(s)
      原田智成, 小保方優, 反町秀美, 加藤寿光, 石井秀樹
    • Organizer
      日本心エコー図学会第33回学術集会

URL: 

Published: 2022-12-28  

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