2021 Fiscal Year Research-status Report
疾患モデルiPS細胞を用いたKCND3変異による早期再分極症候群の病態解明
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21K16102
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
高山 幸一郎 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 分子生物学部, リサーチフェロー (20816988)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 早期再分極症候群 / KCND3変異 / 疾患モデルiPS細胞 / iPS細胞由来心筋細胞 / 電気生理学的機能解析 / 一過性外向きカリウム電流 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでに早期再分極症候群(ERS)の原因としてKCND3変異を同定し、培養細胞を用いた電気生理学的機能解析によってその病態の一端を報告をした。本研究では、よりヒトの生体に近い実験条件下でERSの病態を解明することを目的とした。 まず、疾患モデルiPS細胞を樹立した。健常人iPS細胞に対してゲノム編集によって樹立したiPS細胞株に加え、患者末梢血単核球からリプログラミングを行って患者由来iPS細胞株を樹立した。 続いて、それぞれのiPS細胞株を心筋細胞へ分化させ、パッチクランプ法による電気生理学的機能解析を行った。当初はiPS細胞由来心筋細胞において一過性外向きカリウム電流(Ito)の測定が困難であったが、心筋分化方法の調整や技術的な測定方法の改善によってIto電流が測定可能となった。引き続き、測定細胞数を増やして比較検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染拡大防止のため活動が制限された時期があったため。また、iPS細胞由来心筋細胞のパッチクランプ実験の条件設定に時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
iPS細胞由来心筋細胞の電気生理学実験を継続し、心筋細胞でのERSの病態を明らかにする。さらに、ニューロンへの分化を行って難治性てんかんの病態も明らかにする。それらにより、心臓と脳の2臓器でのKCND3変異の関与を解明する。
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Causes of Carryover |
前述の通り進捗が遅れているため次年度使用額が生じた。より積極的に研究計画を遂行する予定である。
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Research Products
(1 results)