2022 Fiscal Year Research-status Report
TTF-1の網羅的エピゲノム解析に基づくEGFR-TKI耐性獲得機序の解明
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21K16112
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
穂苅 諭 新潟大学, 医歯学総合病院, 特任助教 (00771213)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | TTF-1 / 肺腺癌 / EGFR遺伝子変異 |
Outline of Annual Research Achievements |
Gene Expression Omnibusにて公開されているデータセットを用いて、EGFRチロシンキナーゼ(EGFR-TKI)阻害薬への耐性株の遺伝子発現データを取得した。Gene Ontology解析およびGene Set Enrichment解析を行ったところ、TTF-1低発現株とTTF-1高発現株ではEGFR-TKIの耐性機序は異なり、TTF-1高発現株では上皮間葉転換が耐性に関与していることが示唆された。これは、前年度のin vitro実験の結果と合致するものであった。 今後、TTF-1抗体を用いたクロマチン免疫沈降シークエンスやTTF-1ノックダウン細胞株のRNAシークエンスの解析を進め、TTF-1の制御遺伝子を同定して各種細胞間で比較検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
EGFR-TKI耐性株のデータ取得まで行うことができているため。
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Strategy for Future Research Activity |
ドライバー遺伝子変異のコンテクストに基づいたTTF-1の機能的解析を進めるとともに、TTF-1抗体を用いたクロマチン免疫沈降シークエンスの解析準備を行って いる。
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Causes of Carryover |
網羅的エピゲノムデータ取得および解析用PC購入を次年度に持ち越したため。
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Research Products
(4 results)