2021 Fiscal Year Research-status Report
メチオニン制限食による腎保護効果の臨床応用に向けてーポリアミン代謝に着目してー
Project/Area Number |
21K16161
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
山原 康佑 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (50731915)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | カロリー制限 / ポリアミン代謝 / メチオニン代謝 / 寿命延長効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
慢性腎臓病患者に対して食事中たんぱく質制限の指導が広く行われている。申請者は各種アミノ酸のうちメチオニンの制限が、加齢による腎機能低下の抑制にとって必須であることをマウス実験で明らかとした。しかしながら、メチオニンはどの食材にも豊富に含まれているため、メチオニンだけを効率的に制限することは困難であった。 本研究では、メチオニン代謝の下流に存在するポリアミン代謝に着目し、メチオニン制限食を模倣するポリアミン代謝物や分子機構の発見を目指す。さらに、スクリーニングされたポリアミン代謝物をメチオニン制限食あるいは通常食を与えたマウスに投与し、腎保護効果や安全性を確認する。 本研究により、これまで困難であったメチオニン制限食を発展させ、臨床応用可能な食事療法の開発を目指す。 当年度では、メチオニン制限食と通常食を野生型マウスに8週間投与し、メチオニン代謝物やポリアミン代謝物のスクリーニングをする予定であったが、マウス実験の制限がかかっており、制限解除後にスクリーニング実験を開始する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在マウスの数が制限されており、制限解除後に開始する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
予定通り、メチオニン制限食と通常食を野生型マウスに8週間投与し、血清や腎におけるメチオニン代謝物やポリアミン代謝物の濃度変化を測定する予定としている。
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