2023 Fiscal Year Research-status Report
FAM114A1の膜性腎症の病態形成機序における役割の解明
Project/Area Number |
21K16198
|
Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
林 憲史 金沢医科大学, 医学部, 講師 (30639208)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | ポドサイト細胞骨格 |
Outline of Annual Research Achievements |
Fam114a1ノックアウトマウスの繁殖が安定したため、ノックアウトマウスを用いた解析を実施することができた。 Fam114a1ノックアウトマウスは非致死性で繁殖可能であった。体重やアルブミン尿に野生型と比較して変化は認めず、腎病理学的にも特に目立った異常は認められなかった。 次に、ノックアウトと野生型マウスにおいて、リポポリサッカライドを負荷してアルブミン尿を誘発した。ノックアウトマウスではアルブミン尿が野生型と比較して有意に少なく、電子顕微鏡で観察したところ糸球体足突起の障害による構造変化がノックアウトでは野生型よりも軽減されていることがわかった。 以上から、FAM114A1が腎糸球体疾患における治療ターゲットとなる可能性が示唆された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ノックアウトマウスの解析が終了し、論文投稿準備を進めている。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究結果の論文投稿ならびに国際学会での報告準備をすすめている。
|
Causes of Carryover |
実験に使用する物品購入費用に若干のあまりが生じたが、論文修正に必要な追加実験、物品購入が必要となる可能性があり、さらに、研究成果報告のための学会参加の旅費等も確保する必要があり持ち越しとした。
|