2022 Fiscal Year Research-status Report
Therapeutic Application of CRISPR-Cas3 for dominant dystrophic Epidermolysis Bullosa
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21K16230
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
森坂 広行 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任助教(常勤) (60826840)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 表皮水疱症 / CRISPR / Cas3 / 遺伝子編集 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度は顕性栄養障害型表皮水疱症(Dominant Dystrophic Epidermolysis Bullosa: DDEB)の細胞モデル作成の為に、CRISPR-Cas9タンパクを用いて、不死化ヒト角化細胞に遺伝子編集を行った。昨年度は2クローン得られており、それぞれDDEB、潜性遺伝型栄養障害型表皮水疱症(Recessive Dystrophic Epidemolysis Bullosa: RDEB)の特徴を示していた。すなわち、DDEBモデルでは蛍光免疫染色、ウエスタンブロットでVII型コラーゲンタンパク発現が見られ、RDEBモデルでは同タンパク発現が見られなかった。CRISPR-Cas3を用いた遺伝子治療においては様々な遺伝子変異のパターンに対応する必要があり、Cas9を用いてさらに複数のクローンを作出した。合計22クローンとなり、missense変異、nonsense変異、frame-shift変異など様々なパターンの組合せのクローンが得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2022年度に高知大学皮膚科から大阪大学皮膚科へ異動したため、実験を行えない期間が長かった。また、実験室のセットアップにも時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
それぞれの細胞モデルにおけるVII型コラーゲンのトリプシンアッセイなどでの機能評価アッセイを進めていく。 CRISPR-Cas3を得られた細胞モデルに導入し、変異アレルの大規模欠失によりVII型コラーゲンの機能回復につながることを確認する。
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Causes of Carryover |
2022年7月に高知大学皮膚科から大阪大学皮膚科に異動となり、研究開始のセットアップ(遺伝子組換え実験の申請など)に時間を要し、実験ができない期間があったため次年度使用額が生じた。 今年度は次世代シークエンスなど費用のかかる実験や、成果発表のための学会参加などが多く見込まれており、それらに使用を予定している。
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