2021 Fiscal Year Research-status Report
Study of pathophysiology and study of severity and prognostic factors of pseudoxanthoma elasticum
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21K16231
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
岩永 聰 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (00621947)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 弾性線維性仮性黄色腫 / トランスクリプトーム |
Outline of Annual Research Achievements |
弾性線維性仮性黄色腫(PXE)は、弾性線維に変性、石灰化をきたす常染色体劣性の遺伝性疾患である。PXE患者では、皮膚だけではなく、眼や心血管など弾性線維に富む組織が障害され、失明によるQOLの低下や虚血性心疾患、脳梗塞の原因ともなり得る全身性の進行性疾患である。PXEの責任遺伝子は16番染色体に位置するABCC6遺伝子であることがわかっており、PXE患者では血中のピロリン酸濃度が低下していることが知られているが、重症度との相関性を論じた報告はなく、重症度を規定する因子は未だ不明である。 本研究の目的は、抗石灰化因子であるfetuin-A、matrix gla protein、osteocalcin、ankylosis proteinに着目し、その血中濃度と重症度の相関性を解析し、重症度規定因子や予後予測因子を明らかにすることにある。 我々は、現在までに直接シークエンス法およびMLPA法を用いて170名を超えるPXE患者の遺伝子解析を終了した。また、ELISAキットを用いてfetuin-A、matrix gla protein、osteocalcin、ankylosis proteinの血中濃度を測定し、PXE患者において血中濃度の低下を認めたが、遺伝子型や重症度との相関性についてはみられなかった。 今年度はトランスクリプトーム解析に着手し、PXE患者3名についてmRNAシークエンスを行った。しかしながら、現時点でPXEの重症度規定因子や予後予測因子の同定には至っていない。今後もPXE患者とともに健常コントロールについても解析を継続し、ABCC6遺伝子を介したシグナル伝達ネットワークモデルの構築を試みる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通りにトランスクリプトーム解析に着手している。
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Strategy for Future Research Activity |
抗石灰化因子であるfetuin-A、matrix gla protein、osteocalcin、ankylosis proteinの血中濃度測定については既に50名の解析を行っている。当初は新たに70名の測定追加を予定していたが、病態解明を行う上でまずトランスクリプトーム解析を優先すべきと考えた。現在PXE患者3名のmRNAシークエンスを行っているが、病態解明には至っていないため、今後もPXE患者および健常コントロール症例についても解析を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
理由:COVID-19の感染拡大に伴い、国内・国際学会への参加機会が減少しているため。
使用計画:国内・国際学会に参加し、研究結果を報告予定としている。また、mRNAシークエンスを試験的にまず3名行っているが、今後はPXE患者および健常コントロールについてもまとめて解析を行う予定である。
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Research Products
(3 results)