2023 Fiscal Year Research-status Report
リンパ形質細胞性リンパ腫モデルマウスの作製による病態解析と新規治療薬シーズの探索
Project/Area Number |
21K16267
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
城 友泰 京都大学, 医学研究科, 助教 (20894348)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 悪性リンパ腫 |
Outline of Annual Research Achievements |
ワルデンストレームマクログロブリン血症/リンパ形質細胞リンパ腫(WM/LPL)を含むB細胞リンパ腫の疾患モデル作成と病態解明による新規治療開発を目指して研究を実施した。 ヒトおよびマウス由来B細胞リンパ腫細胞株を各種の分子標的薬剤で処理を行い、細胞シグナルの変化を解析した。特に、特定の薬剤ではタンパクの翻訳後修飾における特徴が認められたことから、翻訳後修飾とシグナル伝達の変化に着目して、各薬剤の特徴的な効果発現のメカニズムと耐性機序について検討を進めた。 また臨床データを用いた特定薬剤Xの治療経過について検討した。薬剤XではT細胞疲弊を介して、その後の標的薬剤の治療に影響がみられることを見出し、報告を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
各薬剤を用いた感受性評価やタンパク修飾の評価について、実験条件の検討が必要であった。またモデル動物作出にあたり施設内の手続きに時間を要した。
|
Strategy for Future Research Activity |
B細胞リンパ腫に対する細胞傷害性抗がん剤や分子標的薬剤の治療効果や有害事象について、タンパク翻訳後修飾とシグナル伝達の観点で解析をすすめる。細胞レベルでの評価を実施しており、動物モデルでの評価に進める。並行して、臨床データの解析を通じて、臨床的妥当性の評価を行う。
|
Causes of Carryover |
試薬など物品購入と網羅的遺伝子発現解析の費用に充てる予定である。
|
Research Products
(6 results)