2022 Fiscal Year Annual Research Report
Supportive role of regulatory T cells on chronic myeloid leukemia stem cells
Project/Area Number |
21K16276
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
原田 介斗 東海大学, 医学部, 助教 (70880441)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 慢性骨髄性白血病 / 制御性T細胞 / 白血病微小環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
慢性骨髄性白血病 (CML)は造血幹細胞がBCR-ABL1遺伝子変異を獲得して分化増殖する血液がんである。本研究は、白血病ニッチの制御性T細胞に着目し、白血病細胞が制御性T細胞を誘導することおよび、白血病微小環境において制御性T細胞が白血病を支持すること、そしてこの相互作用が治療標的となることの証明を目指している。
本年度は制御性T細胞を可視化したマウスにおける慢性骨髄性白血病モデルの確立のために、BCR-ABL1-Tgマウスの確立を目指した。今回作成したBCR-ABL1-TgマウスはDoxycycline投与を中断することでBCR-ABL1がonとなり、CMLを発症するが、脾臓でのみ造血が亢進しており、忠実にCMLを再現しているとはいいがたかった。また、生着に放射線照射を要するため、T細胞分画に影響を与えてしまう可能性が示唆された。そこで、ウイルスを用いて造血幹細胞に遺伝子導入する方法が適切と考えられた
humanサンプルの末梢血の制御性T細胞と骨髄の制御性T細胞は似た遺伝子プロファイルを持っている一方で、異なるプロファイルの遺伝子も散見されたことから、骨髄環境中のT細胞に着目することが重要と考え、humanサンプルを用いて健常人およびCML患者の骨髄のCD3陽性T細胞分画をソーティングし、シングルセルRNAseqを行った。これにより、骨髄T細胞の遺伝子発現をシングルセルレベルで比較を行い、免疫担当細胞の活性化の状態や、制御性T細胞の活性化の状態といった骨髄微小環境の差異を明らかにすることを目指している。
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