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2022 Fiscal Year Research-status Report

血中循環腫瘍DNAを用いた甲状腺乳頭癌の新たな治療戦略基盤の構築

Research Project

Project/Area Number 21K16382
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

田中 彩  長崎大学, 病院(医学系), 助教 (50893244)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywords甲状腺癌
Outline of Annual Research Achievements

初回手術例において、手術にて摘出された腫瘍サンプルにおける変異と血液cell-free DNA (cfDNA)で検出される変異、特にTERTプロモーター領域の変異について相関が低く、もともと甲状腺癌におけるcfDNA中の腫瘍由来DNAの量がかなり少ない可能性も考えられた。そこでcfDNAのみを研究対象とすることで研究の進捗が遅れる危険性を考慮し、当初の研究目的を達成するため、一部他の手段を用いることとした。大きく以下のa, b二つの方法となる。(a) cfDNA解析手法の改良を行い感度を上げる方法を検討しつつ、(b) 治療抵抗性そのものの機序を明らかにするため、放射性ヨウ素治療等を施行し、様々な治療反応性を示した多くの症例の腫瘍サンプルを解析するため、それらの手術標本の収集も同時に行なうこととした。以下、それぞれの本年度における実績を記す。
(a) cfDNAの断片長が短いため、PCR用のプライマーを再設計、さらに野生型アレルからの増幅を抑えるため、その部分に結合し、PCR反応を抑制する阻害オリゴヌクレオチドを設計して条件検討を行った。しかし、現在までのところ腫瘍サンプルとcfDNAで高い相関を示すまでの感度を得られていない。
(b) 近年に、放射性ヨウ素等の治療を行った症例約70例を自施設や共同研究機関より抽出し、術後の腫瘍組織ホルマリン固定パラフィン包埋切片の収集を開始した。2022年度末までに約半数の症例について収集を完了し、順次DNA・RNAの抽出を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

cfDNA中の変異解析で十分な感度が得られていない。

Strategy for Future Research Activity

cfDNA中のcirculating tumor DNA (ctDNA)変異の検出感度を上げるため、様々な工夫を加えていく。また、本年度より開始した手術標本の収集を完了させ、遺伝子解析を行って病態との関連を明らかにしていく。

Causes of Carryover

cfDNA中のcirculating tumor DNA (ctDNA)変異の検出感度が悪く、あまり実験を進めることができなかった。次年度は、腫瘍組織の解析も行っていく予定である。

URL: 

Published: 2023-12-25  

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