2023 Fiscal Year Research-status Report
Elucidation of the relationship between the localization and function of Maspin, which is involved in the poor prognosis of human breast cancer
Project/Area Number |
21K16398
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
若原 誠 鳥取大学, 医学部附属病院, 講師 (60759893)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | Breast cancer / 乳癌 / Maspin / Serglycin |
Outline of Annual Research Achievements |
核に局在するmaspinの癌抑制においてHDAC1阻害が重要な役割を担うことが報告されており、先行研究 (Wakahara M, et al. Anticancer Res. 2017) にてヒト乳癌組織を用いた免疫組織化学にてmaspinとHDAC1との発現に関連性が示唆された。今回、さらにその相互作用を解析するため、Duolink PLAを用いて乳癌組織検体におけるmaspinとHDAC1の直接的な相互作用を検出することを予定した。 免疫組織化学で核内にmaspin発現を認め、HDAC1が高発現している乳癌組織検体を用い、Duolink PLAを用いてその相互作用を確認することを試みた。しかし、Duolink PLA使用のプロトコールを確立することができず、研究結果を出すことができなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
Maspinの結合タンパクとして同定されているHDAC1との直接的な相互作用を確認するため、Duolink PLAを用いた研究を予定したが、そのプロトコールを確立することができず、研究の進歩状況は当初の予定よりも遅れる形となった。
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Strategy for Future Research Activity |
Duolink PLAのプロトコールを確立し、maspinとHDAC1の相互作用を確認する。また、これまでの研究でmaspin関連タンパクとして同定したserglycinについても、同様に相互作用を確認することを検討している。 これらの研究により、maspinとその関連タンパクとの相関性を確認する有効な知見となることが推測される。
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Causes of Carryover |
研究の進歩状況が遅れたため、予定していたDuolink PLAを用いた研究など、費用が必要な工程が行えなかったことが主な理由と考える。本年度に行えなかった研究を次年度に行うことを予定している。
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