2021 Fiscal Year Research-status Report
GlucocorticoidのBarrett食道癌発生予防および治療への応用
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21K16413
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
郷右近 祐介 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (00899099)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | グルココルチコイド受容体 / Barrett食道癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウイルスの影響で、新規の実験は行うことが難しい状況が続いております。特に、マウスを用いた逆流性食道炎のモデルを確立するという目標については、開始の目処が立っておりません。下記のごとく既成標本の再検討と、未染スライドを用いた免疫染色が中心となっております。1. すでに染色していたプレパラートを用いてデータの再抽出と統計学的解析を行いました。具体的な例としては、免疫チェックポイント阻害薬の普及により、免疫染色の陽性細胞数のカウント方法における標準化が進んでおり、それに準じてデータの再解析をしております。暫定的な結果としては、当科における過去の報告と概ね変わりないデータが得られておりますが、個々の症例においてはカウント方法によって乖離が見られるところがあり、Barrett食道癌の腫瘍内不均一性を反映したものと考えています。2. グルココルチコイド受容体の染色につきましても、副腎グループおよび乳腺グループと合同で進めております。グルココルチコイド受容体抗体の染色につきましては、未だ安定していない面がございますので、抗体条件の再検討など、多癌腫におけるデータを集積し、食道癌における研究に活かしたいと考えております。3. 外来通院中の患者さん及び近況を郵送いただける患者さんの予後調査およびデータ入力と解析は継続しております。 4. 論文に関しては、投稿中のものはございますが、採択となったものはございません。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの影響で新規の実験を行うことが難しいため
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Strategy for Future Research Activity |
関係部署と相談しながら免疫染色、マウスモデルなど新規実験を開始する
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Causes of Carryover |
可能であれば昨年度予定していた免疫染色、細胞実験、マウスモデルを用いた実験を開始する。
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