高精度で安全な内視鏡外科手術実現に向けたカウンタートラクション定量化技術の評価

2021 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 21K16449
• Research Institution: Kagawa University
• Principal Investigator: 近藤 彰宏 香川大学, 医学部附属病院, 病院助教 (60790847)
• Project Period (FY): 2021-04-01 – 2024-03-31
• Keywords: カウンタートラクション / 組織切除

Outline of Annual Research Achievements

カウンタートラクション定量化装置を用いて、大動物を用いて組織切除を実施した。全身麻酔下に開腹ののち、同装置に腸間膜を把持させてトラクション強度を10gから200gまで変化させて実験を行った。
実験を実施することで、現在の定量化装置の構造上、カウンタートラクションを適切にかけることが困難な場面に直面した。
カウンタートラクションを適切にかけるための詳細なセッティングを決定する必要があることが判明したため、詳細なセッティングについて改めて検討を行った。

Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

カウンタートラクション定量化装置を用いてカウンタートラクションを適切にかけるための詳細なセッティングを決定する必要があるため

Strategy for Future Research Activity

カウンタートラクション定量化装置を利用し特に大動物を用いた組織切除を行う際には、カウンタートラクションを適切にかけるための詳細なセッティングを決定する必要があることが明らかとなった。現在詳細なセッティングを検討している。場合によっては大動物の変更（ブタからイヌ）、また大動物から模擬組織や摘出臓器への変更を要する可能性がある。
本研究の目的はカウンタートラクション定量化装置を用いた組織切除の有用性を明らかにすることであり、これが模擬臓器や摘出臓器へ変更を要した場合でも、同研究の目的達成に大きな差支えはないものと考えている。

Causes of Carryover

当該年度に予定していた実験において、カウンタートラクション定量化装置を最も効果的に利用するための詳細なセッティングについて検討する必要があることが判明した。そのため予定していた実験計画に遅れが生じていることが、次年度使用額が生じた理由である。今後は実験計画の遅れを取り戻すように実験を推進させていく計画であり、翌年度分助成金と次年度使用額を合わせて利用する計画である。