2023 Fiscal Year Research-status Report
右室心筋におけるヒストン修飾因子「SF3B1」の発現傾向と心不全の可逆性
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21K16491
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
杉本 愛 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (00723941)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 右室流出路心筋 / 病理組織学検査 / 免疫組織学的評価 / 慢性右心不全 / 先天性心疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、2022年度に中間報告として症例数を増やして学会報告を行い(優秀ポスター賞)、また、切り口をかえながら検討した内容を元に、症例数を倍増してデータの再検討を行った。また、その結果から、論文としてまとめる内容の焦点を絞る作業を行い。研究協力者である病理組織部門と、データ内容の共有を図った。図表の修正等も適宜行った。 さらに、追加で収集した病理組織検体(21検体)の染色、および免疫組織学的評価をそれぞれ行った。また、これまでに染色を行い評価を終えた標本について、染色方法が妥当であったかの検討が病理組織部門にて行われ、一部、特殊染色のやり直しを行った。染色をやり直した結果、得られたデータの意義については、今後検討を要する。 術中切除した右室心筋の収集について、症例の選択、および術前説明と同意について、継続して行い、対象となる症例数の増加に努めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
適宜対象症例を追加しながら、予定した病理組織学的検討を行い、結果を検討、研究協力部門と情報共有を図ることができており、予定した進捗状況であると考えられる。 免疫染色に用いる抗体の使用期限や、病理部門の繁忙期などとの兼ね合いで、まとめて染色できそうなタイミングをはかって準備をすすめることになるが、各部門と相談しながら着実に研究を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、論文作成や学会報告を行えるように、データの再検討や染色しなおした標本の再評価などを行う予定である。 また、追加された右室流出路の検体については、あるいてどの数がまとまった段階で、追加の免疫染色および評価について検討したいと考えている。
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Causes of Carryover |
次年度使用額はほぼ発生していない。
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