2022 Fiscal Year Research-status Report
慢性解離性大動脈瘤におけるステントグラフト治療後の偽腔内血行動態の解明
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21K16504
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
宿澤 孝太 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (80647032)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 慢性解離性大動脈瘤 / 大動脈解離 / ステントグラフト / 血行動態 |
Outline of Annual Research Achievements |
解離性大動脈瘤(CAAD)に対するステントグラフト(SG)治療において、偽腔解剖学形態と偽腔内血栓形態(SG留置後)が偽腔内血行動態と動脈瘤近傍の除圧にどのような影響を与えているかは未解明である。本研究の目的は、ヒト大動脈スティッフ ネス値に調整した実形状CAADシリコーンモデルとブタ血液から作成した血栓を組み合わせ ることで偽腔部分血栓化CAADモデルを作製し、拍動循環回路ならびに粒子画像流速測定法(PIV)を用いることで、CAAD解剖学形態とエントリー閉鎖後の偽腔内血栓形態が偽腔内血行動態 ならびに動脈瘤近傍の除圧にどのように影響するかを解明することである。昨年度、作成に成功した部分血栓化モデルの拍動循環回路に組み込み、PIV測定の準備を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
部分血栓CAADモデルを用いた拍動循環回路の構築にやや難渋している。同時進行で血栓をシリコーンで模擬したCAADモデル作成を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
拍動循環回路内においても安定した血栓化モデルの作成を継続しつつ、代替モデルであるシリコン血栓模擬モデルでのPIV測定をおこなっていく。
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Causes of Carryover |
COVID-19の影響で2021年度の実験開始が遅れ、モデル作成の消耗品や当初予定していたPIV測定に遅れが生じた。高額経費として計上していたPIV蛍光粒子の経費が翌年に持ち越しになりました。
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