2021 Fiscal Year Research-status Report
エリスロポエチンアナログを用いた肺移植後虚血再灌流障害に対する新規治療法の開発
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21K16506
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
椎谷 洋彦 北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (40897592)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 虚血再灌流障害 / 肺移植 |
Outline of Annual Research Achievements |
ラット虚血再灌流モデルおよび肺移植後拒絶モデルの導入のため、動物実験の倫理審査を受け、受理された。動物実験施設の利用申請を完了し、必要な人工呼吸器、顕微鏡などの器具や、マイクロ鑷子等の消耗品を購入し、搬入した。ラットの飼育環境の確認を行い、問題なく飼育ができることを確認した。実験系の構築のための予備実験を行い、ラット虚血再灌流障害モデルの作成に成功した。途中、購入した機械のトラブルが複数回見られ研究が遅れる原因となったが、修理および原因の探索により一連の実験系が再現性をもって施行できることを確認した。作成した虚血再灌流障害モデルの解析に必要な動線の確認を行い、解析に必要な肺標本の摘出の手技、血液採取の手技を確立するとともに、解析に必要な組織学的検査のためのホルマリン固定、wet/day ratioの算出のための処置、PCRやELIZA等の解析装置の使用方法および手技について確認した。これらの準備と並行して、本研究の鍵となる試薬である新規抗炎症薬cibinetideをスウェーデンより入手した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19および研究者の異動により研究に必要な物品の購入、研究環境の構築に時間を要した。また、モデルの作成、再現性の確認に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
確立されたラット虚血再灌流障害モデルにおいて、新規抗炎症薬を投与し、その効果を確認する。薬剤については準備済みであり、再現性を確認する。その後、ラット肺移植後拒絶モデルにおいても、新規抗炎症薬の効果を検証する。
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Causes of Carryover |
COVID-19下で物品購入、実験環境の構築に時間を要した。また、ラットモデルの再現性を確認するのに時間を要した。
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