2022 Fiscal Year Research-status Report
胸部悪性疾患に対するCD44-IR700結合体を用いた近赤外光線免疫療法の確立
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21K16507
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
氏家 秀樹 北海道大学, 大学病院, 講師 (70869825)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | IR700 / IM7 / AB22 / CD44 / LL2-LUC2 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度はAB22(CD44陽性中皮腫細胞株)を用いて、In Vitro解析を行った。 CD44抗体IM7とCD44陽性細胞AB22を使用した光免疫治療(PIT)のvitroでの結果は良好であった。【抗体】CD44抗体は、抗体:IR700=1:5の割合で混ぜ、IM7-IR700を精製。IM7/IR700比は平均2.5-3.0個程であった(IR700/IM7比に関してはLowry法にて算出)【細胞株】AB22(マウス中皮腫):ECACCで購入 BALB/C由来 LL/2ーLUC2(マウス肺癌):ATCCで購入 C57BL由来 今後肺での同種同所性モデルの作成を行う方針であり上記2種を購入。LL/2はvivoで肺へ移植した際のイメージングのためにLucの方を購入。【AB22】顕微鏡イメージング:4wellチャンバースライド使用. 5.0x104cells/well播種FACS(PI染色による死細胞定量):35㎜ dish使用. 5.0x105cells/well播種 IM7は、添加後1時間程度でもイメージングできる程度にCD44抗原へ結合し、incubateの時間を6時間に延長するとさらにイメージングは良好であった。AB22の細胞膜へのCD44の発現量も多い印象であり、照射Jは45J程度で十分量であった。 今後LL/2でも同様にvitroでの実験を行い、薬剤添加やNIR照射量の条件を調整する。さらに、次の段階としてマウス同種同所性モデルを作成する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
AB22(CD44陽性中皮腫細胞株)を用いた、In vitro研究では良好な結果を導き出せた。 今後、マウスを用いた、Vivo研究を考えているが、Vitro研究が遅れた影響で、Vivo研究が遅れている状況である。次年度は、動物モデルの作成を重点的に行い、研究を進めていきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
今後LL/2でも同様にvitroでの実験を行い、薬剤添加やNIR照射量の条件を調整する。 さらに、次の段階としてマウス同種同所性モデルを作成する。
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Causes of Carryover |
今年度は、InVitro研究が主となり、動物実験の進行が遅く、次年度は、動物の購入費や、試薬の必要量も増えるために、さらに、予算が必要と考える。
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