2021 Fiscal Year Research-status Report
神経障害性疼痛における脊髄後角HCN4発現ニューロンの病態生理学的機能
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21K16543
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
中川 拓 九州大学, 大学病院, 助教 (00869050)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | イオンチャネル / HCN / 神経障害性疼痛 / アロディニア / DREADD |
Outline of Annual Research Achievements |
研究実施計画の中で言及していた、HCN4機能抑制+神経障害モデルの作成、およびHCN機能促進+神経障害モデルの作成に関しては、von frey testや免疫染色の結果などから順調に進んでいると考えられる。つまり、HCN4機能抑制およびHCN4機能促進に用いるアデノ随伴ウイルスの作成とマウス脊髄後角へのマイクロインジェクション手技、そして神経障害モデルマウスを安定的に作成できている。これらのモデルマウスを用いて今後実験を進めていく予定である。一方、計画段階では神経障害性疼痛が発生しているか(非侵害刺激である触刺激を行っているにも関わらず侵害受容としてのシグナル伝達が行われているか)の評価する方法として、脊髄後角におけるcFosの発現を免疫染色を行う予定であったたが、実際に実験を行ってみるとcFosの発現がほとんど安定しておこっておらず、実験方法の変更を余儀なくされた。これまで実験時の麻酔法の変更や刺激方法の変更など、実験条件の検討を重ねた結果、神経障害性疼痛の評価方法として脊髄後角におけるcFosの免疫染色ではなく、von Frey testなどによる生体での行動実験を用いるべきと判断し、研究を継続している。膜電位感受性色素を用いた膜電位に関しての実験に関しては、すでに実験を始めているものの依然実験条件の検討中である。電気生理学的実験に関しては新潟医療福祉大学と共同研究を行う予定であるが、まだ他の実験が実験条件の検討中であり、今後の課題としている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
臨床麻酔業務を行う日々の中で研究を行っているが、研究活動や実験に使用する時間を十分に捻出することが困難であり、主に時間不足によることから研究の進捗がやや遅れていると判断している。
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Strategy for Future Research Activity |
実験はやや遅れてはいるものの、進行はしているため、今後も何とか研究を行う時間を捻出していくことで研究を遂行しようと考えている。
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Causes of Carryover |
該当年度においては助成金の残額や物品の購入の額の確認不足で当時想定していたより多くの額が残っていたというのが実情であり、今後は気を付ける所存である。 生じた次年度使用額は8048円と助成金と比較すると誤差範囲内であり、使用計画に変更は必要ないと考えている。
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