2022 Fiscal Year Research-status Report
Physiological monitoring during cardiopulmonary resuscitation
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21K16576
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
松山 匡 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50829025)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 救急医療 / 心停止 / 心肺蘇生 / 生理学的モニタリング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では心肺停止後の救命率向上を目指すために有用な心肺蘇生中の生理学的モニタの探索およびその有効な指標の探索である。研究2年目となる令和4年度においては、すでに商品化されているが近赤外線モニタの測定方法に改良を行ったものを心肺蘇生時に有用である状況を抽出した論文が査読あり英文誌に出版された他、心肺蘇生中の二酸化炭素濃度と予後、心肺蘇生時間と予後の関係が患者特性により異なるかやエビデンスの乏しい体外循環式心肺蘇生法を受ける患者の体温管理に関して、また体外循環式心肺蘇生法を受ける患者に早期(病院前)に医師が介入することで予後が改善するかなど患者特性による効果の違いを検討し、いずれも査読あり英文誌に出版された。これらは直接生理学的モニタを検討したものではないが、テーラーメイドの心肺蘇生の基礎情報となり、これらの研究結果を基に生理学的モニタを加えることでさらに質の高い心肺蘇生が可能となると考える。今後は海外とのコラボレーションを計画しており、動物実験から実用化まで幅広い研究を行い、心肺停止の予後改善に寄与する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19の流行により、予定していた多施設共同研究や海外渡航によりさらなる発展を断念せざるを得なかった。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きすでに進行中である心肺蘇生中の有効な生理学的モニタの指標を検討し、論文化すること。 次のステップとして、得られた知見を基礎実験や多施設共同研究で外挿したり、さらに新たな生理学的モニタ開発のために海外の心肺蘇生研究チームとのコラボレーションを進める予定である。
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Causes of Carryover |
研究成果は発表できているが、得られた知見を生かしてさらに海外の大規模な心肺蘇生研究チームとのコラボを開始するために海外渡航予定であったが、COVID-19の流行により実施できず次年度に実施予定である。
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Research Products
(6 results)