2021 Fiscal Year Research-status Report
臓器・組織特異的グリコカリックス構成因子の局在とその特徴の解析
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21K16586
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
館 正仁 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (70646504)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | グリコカリックス / レクチン |
Outline of Annual Research Achievements |
グリコカリックス(糖衣)は血管内皮細胞の表面を覆う多糖類や糖蛋白の総称であり、毛細血管の機能維持に重要な役割を果たしている。我々は毛細血管の血管内皮グリコカリックスの形態解析で、脳や肺など各臓器によって、その厚さや微小形態に差があることを明らかにしてきた。さらに各臓器の毛細血管内皮グリコカリックスは、構成糖蛋白の種類に違いがあり、機能的な違いの要因になると考えた。そこで、我々は主要臓器間での構成糖蛋白の違いを検索してきた。さらに、今回腎臓に注目し、糸球体とそれ以外尿細管などの組織の毛細血管内皮の糖蛋白結合レクチンの免疫染色を行った。レクチンの一つVVL(vicia villosa lectin)が糸球体内皮細胞に対して特異的に陽性となり、その他尿細管間質などの血管内皮との差がみられた。本解析により、腎で、糸球体血管内皮とその他尿細管などの血管内皮との生理学的役割に糖蛋白の違いが関与することが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在のところ、順調に経過している。
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Strategy for Future Research Activity |
さらに、全身の各種臓器において、糖鎖の種類を検証するため、レクチン染色を進める。同時に、電子顕微鏡にて、血管内皮細胞の状態やそのグリコカリックスの形態にも注意を払い、観察する。
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