2023 Fiscal Year Research-status Report
Impact of microbiome in patients with ARDS due to COVID-19
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21K16591
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
京 道人 広島大学, 医療政策室, 特任助教 (90773937)
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Project Period (FY) |
2022-12-19 – 2025-03-31
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Keywords | COVID-19 / ARDS |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は確保できた血液検体を用いたバイオマーカーの測定を継続した。COVID-19の病態の中心であるサイトカインストームを評価するため、IL-6の測定を行っていたが、さらにTNFに関連するpathwayの評価も必要であった。TNFaは血中から速やかに消失し測定が困難である症例もあったため、TNFR1を用いて測定を開始している。以上でサイトカインストームや血管内皮障害、肺胞上皮細胞障害を評価できる状況が整う予定である。また、計画していたLC-MS/MS解析の準備を行った。タンデムマスタグを使用したコントロールの解析ではある程度の数のタンパクを同定できたものの、同定できたタンパクの数は十分とはいえない。さらに同定できたタンパクの分子量が多く、目的とするタンパクを十分同定することができていない。そのため、測定方法を改良する必要があり、現在条件検討を重ねている。また、得られたデータを解析するためのコンピュータ関連の整備も必要であり、その環境整備も行なった。データ解析は特殊なソフトウェアを使用する必要があり、その解析技術を身につける必要があり、サンプルデータなどを用いて、解析手順を確認した。これらにより次年度に得られたデータをスムーズに解析することが可能となると考える。COVID-19の病態は徐々に明らかになってきているものの、その他の原因のARDSとのメカニズムの違いはまだ十分でなく、これらの解析により、新規性のある論文発表につなげることが可能となる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
留学しており、帰国後から間もないため当初の予定から進捗が遅れている
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Strategy for Future Research Activity |
COVID-19患者の血液検体は当初の予定通り十分収集できた一方で、感染対策の問題からBALF検体を収集することが困難であった。血液検体は十分収集できたことから、当初予定していたLC-MS/MS解析を血液検体に適用し、COVID-19患者と非COVID-19患者の病態形成の違いを明らかにしていく。
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Causes of Carryover |
解析のための高額な試薬の納入が次年度にかかるため、次年度に使用することとなった。
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