2022 Fiscal Year Research-status Report
新規オルガノイドモデルを用いた下垂体腺腫の薬剤反応メカニズムの解明
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21K16604
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
永田 雄一 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (20834659)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 下垂体腺腫 |
Outline of Annual Research Achievements |
手術で得られた下垂体腺腫の検体をマトリゲルを用いて3D培養している。非機能性腺腫、機能性腺腫ともにおよそ10例/年で培養を行なっている。 これまでのところ、非機能性腺腫および機能性腺腫、いずれも3ヶ月以上の培養が可能となっており、免疫組織染色を用いた検討ではオルガノイドのホルモン産性能は維持されていることが確認されている。しかしながら培養液の生化学的検査では、機能性腺腫のホルモン分泌能が経時的に漸減することが確認されており、ここが現時点での大きな問題点である。培養液、足場、サプリメントの補充など、培養方法のさらなる改善を図っていく必要があると考えられる。 また、薬剤負荷試験や病理学的な腫瘍形態の検討を行なっていくことで、腫瘍の元々の性質をきちんと維持できているか検討を進めている。 これまでに我々が樹立した下垂体腺腫の3D培養方法については、第95回日本内分泌学会学術総会において学会報告した。また、第41回日本脳腫瘍病理学会においても報告予定であり、現在論文作成中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
機能性腺腫の検体が少なく、長期培養法の樹立が未達成である。
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Strategy for Future Research Activity |
さらなる長期培養方法の樹立を探索しつつ、オルガノイドのホルモン分泌能を含めた性質維持の確認も行っていく。
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Causes of Carryover |
手術検体の入手が予想より少なく、培養件数が伸びなかったため次年度使用が生じた。 未使用額は令和5年度に使用予定である。
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