2022 Fiscal Year Research-status Report
頭蓋底脊索腫幹細胞に対する新規治療標的遺伝子の検索
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21K16625
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
木野 弘善 筑波大学, 附属病院, 病院講師 (30879747)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 頭蓋底脊索腫 |
Outline of Annual Research Achievements |
樹立が完了した頭蓋底脊索腫細胞株TSK-CHO1について、動物移植実験を実施している。 C.B-17/Icr-scidマウス脊椎に移植実験を行っているが、安定して生着がなされず、現状研究進行が停止している状況である。 今後動物実験モデル作成のために、移植部位の再検討、ならびに細胞前処置の変更(マトリゲルの併用等)を踏まえて、脊索腫動物モデルの確立を目指している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
動物移植モデルの確立困難なことが一因としてあげられる。 他の実験結果については予備実験程度まで終了しているものの、本実験にはまだ及んでいない状況で、こちらもある程度のエフォートを費やすことができるまとまった時間の確保が必要となる。 また臨床グループ再編により内視鏡手術グループの人員減少も研究に対するエフォートを費やすことが困難な理由の大きな一因となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
動物実験モデル作成の経験が豊富な、基礎研究グループと相談しつつ、モデル確立に向けた手技確立と、技術向上を目指す。移植により生着した腫瘍細胞を再度分離し、細胞株として新たに樹立することで動物移植に適した細胞群の収集を行い、より高い精度での動物モデル確立を目指す。 確立した脊索腫細胞株については解析のための基礎研究分野の人員が本年獲得できたため、手法や解析方法について相談しつつ研究の推進を行っていく。
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Causes of Carryover |
細胞実験については共通実験機器を利用しある程度賄うことが可能であった点。また高額となる次世代シークエンサーの使用がまだ未であることから予定を下回る支出となった。
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