2023 Fiscal Year Research-status Report
Radiomicsを用いた血行再建術後上下肢運動機能改善予測法の開発
Project/Area Number |
21K16638
|
Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
佐藤 慎平 岩手医科大学, 医学部, 非常勤医師 (80882282)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 頚動脈内膜剥離術 / IMZ-SPECT / ARAT / 歩行分析計 / radiomics |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、頚部内頚動脈狭窄症を対象とし、上下肢運動機能の客観的評価指標と、脳血流や運動機能を評価可能な医用画像を組み合わせたradiomics解析を実現することによって、大脳における統合的運動制御メカニズムの解明を目的としている。IMZ-SPECTとARATを実施した症例を10例追加できたため、目標症例である60例を達成することができた。 本研究の対象である頚部内頚動脈狭窄症に対して頚動脈内膜剥離術を施行した64例に対して、術前後に携帯型加速度計測装置を用いた定量的歩行計測と123I-iomazenilを用いた脳血流SPECTを行い、頚動脈内膜剥離術後の歩行機能の改善は、運動関連大脳皮質における灌流および神経受容体機能の術後回復と関連しているという結果を視覚的な表現等を取り入れながら国際学会にてポスター発表形式で報告した。本研究の対象である頚部内頚動脈狭窄症も含まれる脳卒中の外科手術における術中一時血流遮断後の影響について、脳神経外科医が中心となって議論する国内学会に参加し、頚部内頚動脈狭窄症に対する頸動脈内膜剥離術中の一時脳血流遮断の影響について情報収集をした。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
IMZ-SPECTとARATを行った症例数が目標症例数の60症例に到達した一方で、radiomics解析プログラムの開発には未だいたっていないため。
|
Strategy for Future Research Activity |
収集した60症例に対して、既存のソフトウェアを用いてIMZ-SPECTの画像解析を実施しARATの評価結果で群分けした群間で、運動機能関連領域の値を比較する。次に、radiomicsのための独自解析プログラムのプロトタイプの開発を進め、標準脳の各ボクセルにおいて、IMZ-SPECT、脳血流、年齢、体重、性別、既往歴等の有無について、全症例のデータから統計学的に最も上肢機能の改善に関与する領域を決定する方法を確立する。
|
Causes of Carryover |
2023年度は国際会議や国内学会への現地参加のための旅費として使用できたが、2022年度までCOVID-19感染の広がりが収束せずにWebでの学会参加が多く、旅費等が当初計上していたよりも少なくなったため。
|