2021 Fiscal Year Research-status Report
Elucidation of the pathogenesis of cerebral arteriovenous malformations and search for therapeutic targets by multidimensional genetic analysis
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21K16640
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
小野 秀明 埼玉医科大学, 医学部, 客員准教授 (50771846)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 脳動静脈奇形 / 遺伝子解析 / 次世代シークエンサー / germline mutation / somatic mutation |
Outline of Annual Research Achievements |
出血性脳卒中を引き起こす、脳動静脈奇形の発症メカニズムの病態解明を行い、その先の治療法確立につなげることを目的としている。 患者血液からのgermline解析に加え、脳動静脈奇形検体のsomatic mutation解析を行う。次世代シークエンサーを用いたdeep sequencingを行う予定であり、これにより一部の組織にしか生じていないような遺伝子変異も検出することが可能となる。疾患関連遺伝子の同定・遺伝子変異と病態重症度との関連性解明を目指す。臨床検体の遺伝子解析から同定した遺伝子変異とその発現が確認された細胞腫を用いて、遺伝子を過剰発現させ、各種assayにて機能障害の程度を評価し機能解析を行う。さらに各種pathwayのinhibitor等の既知の薬剤によるスクリーニングをすることで治療薬の候補の同定を目指すべく、研究を行っている。 検体を採取する埼玉医科大学国際医療センター、解析する東京大学にて倫理委員会の許可を得て、検体を採取し始めた。検体数がある程度そろったところで実際の解析を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究に関わる施設の倫理委員会の許可を得ることに時間を要した。現在は検体採取を進めているところである。
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Strategy for Future Research Activity |
検体がある程度集まったところで、実際の解析を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
実際の解析を行うだけの検体数が十分に集まっておらず今年度は遺伝子解析を行わなかったため。その分次年度以降に使用し解析を行う予定。
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