2022 Fiscal Year Research-status Report
脊髄刺激装置によるfMRIを用いた除痛動物モデルの作成と疼痛緩和刺激法の解明
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21K16682
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
坂野 友啓 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (60812328)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 神経障害性疼痛 |
Outline of Annual Research Achievements |
L7神経根の片側を糸で結紮した坐骨神経結紮モデル1頭で実験をおこなった。神経刺激リードを全身麻酔下で透視下におこない(Day1)、SCS刺激によるbehavior test(Day7)をおこなった。Rate 50Hzでパルス幅0.2msecで固定し、AMPを両下肢後面に対称性収縮が目視できるのを100%とし、その66%程度で刺激を開始した。刺激前は患側65度、健側160度まで膝伸展が可能であった。パルス幅2.5 mS , Rate 50 Hz, AMP 0.1 mAでSCSを10 min刺激後に計測したが患側65度、健側160度とかわらなかったため、AMPを0.3mAにあげたところ患側85度、健側160度と膝伸展の改善を認めた。この状態は刺激後15分まで確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
実験に用いるカニクイザルの値段がさらに高騰していることbehavior testの結果が思わしくないことが主な原因である。当初予定していた額よりも高額で一頭400万円になっていることから実験動物の確保が困難になっている。また、behavior testでの再現性のとぼしさも要因ともなっている。
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Strategy for Future Research Activity |
実験頭数の少なさは、他実験で用いたカニクイザルを使用することで補う。当初はオキサリプラチン投与による末梢神経障害モデルでのサルで実験をすすめる予定であったが、坐骨神経結紮モデルで実験をすすめていく。坐骨神経結紮モデルでの結紮の再現性を確認するため、Motor Evoked Potential Monitoringを併用する。
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Causes of Carryover |
動物購入困難により実験が滞っているため、予定通りに予算が使われなかったため 次年度は動物が手に入れば、実験を再開できる
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