2021 Fiscal Year Research-status Report
成人脊椎変形矯正固定術後の人工股関節脱臼リスク評価
Project/Area Number |
21K16715
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
西山 大介 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (30838313)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 三次元シミュレーション / インピンジメント角 |
Outline of Annual Research Achievements |
2014-2020年に当院で広範脊椎骨盤固定術を受け、追跡調査時に人工股関節が併存し座位側面Xpと骨盤~膝関節CTを撮影しえた8例9関節を対象とし、3次元人工関節置換術前計画ソフト (LEXI社Zedhip)にて代表的な6つの日常生活での屈曲動作(屈曲、椅子からの立ち上がり、屈み込み、靴紐結び、足組み、屈曲時内旋)をシミュレーションした。各動作においてインピンジメントした屈曲角を、座位仙骨傾斜角を再現する基準面との間で計測し、非脱臼例のインピンジメント角分布が明らかとした。これを2021.4月に「人工股関節置換術・脊椎骨盤固定術併存患者における人工関節脱臼リスク評価-股関節屈曲動作シミュレーションによるインピンジメント解析-」という演題名で第50回日本脊椎脊髄病学会学術集会において発表した。 また、我々が以前に様々なレントゲンパラメータの影響を調査、開発し報告した、脊柱変形術後に座位をとった際の骨盤傾斜を予測する予測式の信頼性について検討し高い再現性と良好な信頼性が示されたため、これを2021.4月に「成人脊柱変形矯正固定術における術後座位骨盤傾斜予測式の信頼性」という演題名で第50回日本脊椎脊髄病学会学術集会にて報告した。 更に、THA後に広範脊椎骨盤固定術を受け、最大前屈座位の側面Xpと骨盤~全大腿CTを撮影しえた5例6関節を対象とし、LEXI社Zedhipを用いて前述のシミュレーションを行い、2D-3D マッチングにより最大前屈座位のインプラント位置を推定した。最大前屈時の骨盤前傾変化量は平均39.3度、換算された股関節屈曲角は平均117度であった。実際の股関節屈曲角はシミュレーションで示されたインピンジメント角度の平均90%(78-110%)であった。実際の屈曲時X-pとの比較によりシミュレーションの有効性が確認され、これを2022.3月に「術後脊柱不撓性が招く人工股関節脱臼のリスク評価」という演題名で第12回日本成人脊柱変形学会にて報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
広範脊椎骨盤固定術と人工股関節が併存する症例はそれほど多くないものの、データを少しづつ蓄積している。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定通り、症例数を蓄積しデータ解析を行う。目標症例数は50例を予定している。
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Causes of Carryover |
コロナのため学会現地参加ができなかったため
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Research Products
(3 results)