淡明型腎細胞癌における5番染色体長腕伸長の生物学的意義について

2023 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 21K16725
• Research Institution: Yamagata University
• Principal Investigator: 成澤 貴史 山形大学, 医学部, 助教 (20594328)
• Project Period (FY): 2021-04-01 – 2026-03-31
• Keywords: 腎細胞癌

Outline of Annual Research Achievements

淡明細胞型腎細胞癌5q遺伝子群のうち、CTNNA1に関して遺伝子発現も増加していることを確認した。RNA干渉法によるCTNNA1阻害により、細胞増殖能はあまり変化しないが、遊走能が低下することを、セルインベージョンアッセイ、スクラッチマイグレーションアッセイにて確認した。蛍光顕微鏡による細胞形態変化では、CTNNA1遺伝子遮断は、細胞の形態上、遊走突起や細胞質の広がりが低下し、接着遊走能が有意に低下していることが示唆された。

Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

研究リソースの不足のため、主に人的余力が足りないため。

Strategy for Future Research Activity

臨床検体を用いたCTNNA1の染色程度による、実臨床上の腎細胞がんの予後や転移の状況について、評価検討していく。