2022 Fiscal Year Research-status Report
Establishment of HOXC8 targeted treatment for castration-resistant prostate cancer
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21K16738
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
黒住 顕 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (10710543)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | microRNA |
Outline of Annual Research Achievements |
当初の研究計画に先立って、まずHSPC細胞と比較してCRPC細胞で発現が著明に亢進することのある1つのmicroRNAに着目して、解析を進めた。このmicroRNAは、その前駆体であるpri-microRNAが、pri-microRNA-1とpri-microRNA-2の2つ、異なる染色体上にコードされていることがすでに分かっており、real time PCR法を施行することで、CRPC細胞において発現が亢進するのは、pri-microRNA-2のほうであることが分かった。ちなみに文献的報告によると、このpri-microRNAは、乳癌細胞においても発現が変化することが分かっており、その詳細なメカニズムは不明だが、性ホルモンの発現レベルと深く関係するmicroRNAではないかと推測している。 次に、pri-microRNA-2の詳細な転写開始部位について、5'-RACE法を施行することで、突き止めた。その転写開始地点からは、さまざまな既知遺伝子のsplice variantが転写されていることが分かった。実際に、これらのsplice variantがHSPC細胞株と比較してCRPC細胞株において著明に発現亢進していることをRT-PCR法により確認することができた。 今後は、このsplice variantがCRPC細胞において翻訳されているのか、それともノンコーディングRNAなのか、検証が必要と考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
CRPC細胞株を用いたRNAシーケンス解析により発現亢進していたマイクロRNAについて、当初の計画通り、臨床検体でその発現レベルを確認し、機能解析も施行したため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画では、マイクロRNAだけでなく、HOXC遺伝子群についても発現パターンや機能解析を行う予定であり、今後は、臨床検体を用いて、その解析を施行していく予定である。
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Causes of Carryover |
本年度は研究に必要な物品の購入ができなかったため、次年度に購入を検討している。
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