2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of biomarker for the efficacy and safety of immunotherapy using PD1/PDL1 glycosylation
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21K16749
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
堀口 裕貴 弘前大学, 医学研究科, 客員研究員 (90897951)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | PDL1 / 糖鎖解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
固形腫瘍に対する癌免疫療法はPD1やPDL1を中心にメカニズムが提唱されてきたが、その後の研究により癌が免疫システムから逃避する機序である癌免疫サイクルの重要性が注目されている。しかし、癌局所にリンパ球の浸潤があっても癌を攻撃できない癌があるなど(immune-cold)、局所微小環境における免疫療法のメカニズムは思ったほど簡単ではないこともわかってきた。T細胞が浸潤しても攻撃できない理由にはHLA抗原の喪失などのメカニズムが言われているが、それだけでは説明できない現象も見受けられる。そこで我々はPD1やPDL1の糖鎖修飾が重要な役割を果たしているのではないかと考えた。PDL1やPD1は糖タンパク質であり、これら分子の糖鎖修飾が機能に重要な役割を果たしている。実際に予備実験として市販のニボルマブ、ペンブロリズマブ、アベルマブの糖鎖修飾を比較すると、異なる糖鎖構造が同定され、同じような抗体薬品であっても違う薬効がある可能性が示唆される。これらの知見より、PDL1やPD1の糖鎖修飾に着目した研究は新たな知見をもたらす可能性がある。本研究では、PDL1/PD1の糖鎖修飾とその変異検出系を確立し、癌免疫サイクルにおけるPD1/PDL1の糖鎖分子の役割を検討し、これら分子を用いた治療効果予測バイオマーカーの開発を目指す。 ①培養細胞系によるPDL1修飾糖鎖の解析:PDL1陽性膀胱癌細胞株(T24と5637細胞等)を用いて、培養液中の可溶性PDL1を抽出し、質量分析装置とキャピラリー電気泳動型糖鎖解析装置(GlyQ)を用いて糖鎖構造を測定する。2021年は免疫染色のサンプルを準備し、培養実験を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021年は免疫染色のサンプルを準備し、培養実験を開始した。また、採血サンプルや臨床データを収集し今後の解析に備えている。
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Strategy for Future Research Activity |
以下を継続して行う ①培養細胞系によるPDL1修飾糖鎖の解析:PDL1陽性膀胱癌細胞株(T24と5637細胞等)を用いて、培養液中の可溶性PDL1を抽出し、質量分析装置とキャピラリー電気泳動型糖鎖解析装置(GlyQ)を用いて糖鎖構造を測定する。 ②臨床検体を用いたPDL1修飾糖鎖の解析:パラフィン包埋ホルマリン固定標本を用い、PDL1やPD1の糖鎖が各抗体薬品の反応性に与える影響を検討する。2023年度の計画 ③臨床検体を用いた免疫サイクルの検討(6角形モデルの作成):癌免疫サイクルの7つのステップを6つに分類し、PDL1やその糖鎖も含め、臨床成績との相関を検討する。
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Research Products
(1 results)