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2022 Fiscal Year Annual Research Report

婦人科感染症のNGSを用いた真の起因菌の解析による新たな治療戦略の基盤的研究

Research Project

Project/Area Number 21K16777
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

野上 侑哉  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (90574294)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2023-03-31
Keywords骨盤内膿瘍 / 菌叢解析 / リンパ嚢胞感染 / 侵襲性溶連菌感染症
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、婦人科感染症に対し、新規技術をもちいた培養検体の解析により、新知見を得ようという研究であり、まずは、検体の収集が必要となる。本施設にて、婦人科感染症に対し、治療行う患者をリクルートし、同意取得の上、余剰検体を収集、保存している。2022年度は、婦人科骨盤内膿瘍の患者を13名リクルートし、14検体を収集した。
最終的な合計として、婦人科骨盤内膿瘍の患者44名をリクルートし、56検体を収集した。このうち、42検体をNGSを用いた16SrRNAによる菌叢解析に提出している。疾患別では、リンパ嚢胞感染の嚢胞内容液が24検体、子宮留膿腫などの子宮内腔からの検体が9検体、卵巣膿瘍やダグラス窩膿瘍などの腹腔内からの検体が9検体である。また血液培養検体が8症例分、未解析で保存されている。
婦人科癌治療としてのリンパ節郭清後に生じたリンパ嚢胞感染に関しては、30例を目途に解析し報告する予定としている。
リンパ節郭清後のリンパ浮腫をベースとした蜂窩織炎患者の血液培養検体が保存されている。一般的な蜂窩織炎に比べ、起因菌として、腸内、腟内の常在菌のB群溶連菌が多いのが特徴である。そのGBSの分類上の特性を調べる予定である。
子宮頸癌治療前に子宮留膿腫として子宮内腔に膿の貯留が見られることが多くあり、治療中に侵襲により敗血症を呈する例がある。その子宮頸癌合併の子宮留膿腫の起因菌分布もこれまで報告されたことはない。症例を追加し、解析していく予定である。

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Published: 2023-12-25  

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