2021 Fiscal Year Research-status Report
子宮内膜症関連卵巣癌における分離癌腺管及び腫瘍間質のmicroRNA発現解析研究
Project/Area Number |
21K16797
|
Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
佐藤 千絵 岩手医科大学, 医学部, 任期付助教 (70883726)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 子宮内膜症 / 卵巣子宮内膜症性嚢胞 / 子宮内膜症関連卵巣癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年6月から12月まで産前産後休暇、育児休業を取得し、研究できない期間が大半であったため、研究をすすめる準備を行っていた。本研究の研究計画を1年延長とし、当初の計画を1年繰り上げ、研究を行っていく。 令和4年度は、研究サンプルの採取を行う。症例の内訳としては、当科で外科的に切除された卵巣類内膜癌20例、卵巣明細胞癌20例、子宮内膜症5例の臨床検体を用いてmicroRNA解析を行う。摘出された癌組織と子宮内膜症から腺管分離法にて癌腺管と癌間質、対照となる子宮内膜症の腺管と間質を採取し、miRNA発現をGeneChipR miRNA 4.0 Array (Thermo Fisher Scientific, Inc.) を用いて比較解析する。腺管・間質について卵巣高異型度漿液性癌のデータを参照し、子宮内膜症関連発癌にかかわる責任候補miR(EAOCmiR)を抽出する。抽出解析で用いた40例と新たな20例を合わせた計60症例分の癌腺管および癌間質を用い、qRTPCRによる検証的定量解析を行う。さらに各miR発現量から予後や臨床病理学的因子との相関を検討する。統計解析にはTAC4.0 (Thermo Fisher Scientific Inc.),JMP pro 13.0 software package (SAS Institute Inc, Cary, NC, USA.) を使用し、t検定(網羅的解析; p<0.01,妥当性検証;p<0.05)、Kaplan Meier法(Log rank Test, p<0.05)、Cox proportional hazards regression models(p<0.05)を行う予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
産前産後休暇、育児休暇取得に伴い、研究できない期間が大半であったため。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和4年度は、研究サンプルの採取を行う。症例の内訳としては、当科で外科的に切除された卵巣類内膜癌20例、卵巣明細胞癌20例、子宮内膜症5例の臨床検体を用いてmicroRNA解析を行う。摘出された癌組織と子宮内膜症から腺管分離法にて癌腺管と癌間質、対照となる子宮内膜症の腺管と間質を採取し、miRNA発現をGeneChipR miRNA 4.0 Array (Thermo Fisher Scientific, Inc.) を用いて比較解析する。腺管・間質について卵巣高異型度漿液性癌のデータを参照し、子宮内膜症関連発癌にかかわる責任候補miR(EAOCmiR)を抽出する。抽出解析で用いた40例と新たな20例を合わせた計60症例分の癌腺管および癌間質を用い、qRTPCRによる検証的定量解析を行う。さらに各miR発現量から予後や臨床病理学的因子との相関を検討する。統計解析にはTAC4.0 (Thermo Fisher Scientific Inc.),JMP pro 13.0 software package (SAS Institute Inc, Cary, NC, USA.) を使用し、t検定(網羅的解析; p<0.01,妥当性検証;p<0.05)、Kaplan Meier法(Log rank Test, p<0.05)、Cox proportional hazards regression models(p<0.05)を行う予定である。
|
Causes of Carryover |
産前産後休暇、育児休暇取得に伴い、研究できない期間が大半であったため。次年度に、microRNA解析用チップ、実験用器具、抗体等の試薬の購入、学会参加費等に使用していく予定である。
|