2022 Fiscal Year Research-status Report
Cell free DNAを用いたLynch症候群の新たなリスク低減手法の探索
Project/Area Number |
21K16806
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
志鎌 あゆみ 筑波大学, 医学医療系, 講師 (40778627)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 子宮内膜癌 / Lynch症候群 / cfDNA |
Outline of Annual Research Achievements |
Lynch症候群は、DNAミスマッチ修復(MMR)遺伝子の病的バリアントを有する遺伝性腫瘍で、大腸癌や子宮体癌などの関連腫瘍を高率に発症する。しかし、大腸内視鏡検査以外に、Lynch症候群関連腫瘍の発症リスクを低減する有効な手法は確立していない。 Lynch症候群の腫瘍組織では、マイクロサテライト不安定性(MSI)を呈するが、腫瘍組織が採取できない場合にはMSI検査を行うことはできない。一方、血漿中のCell free DNA(cfDNA)による解析に必要な末梢血採取は、腫瘍組織採取に比し、迅速かつ低侵襲であり、いかなる患者でも検査が可能である。さらに、デジタルPCRや次世代シークエンサーを使用することで、抽出量が少ないcfDNAでも、検出感度を高めることができる。 本研究の目的は、血漿中のcfDNAと腫瘍組織によるMSI検査の相関性を検証すること、cfDNAによるMSI検査がLynch症候群の新規癌発症を予測することが可能かを明らかにすることである。 初年度は、子宮体癌患者の腫瘍組織DNAと血漿中cfDNAを用いて、MSI検査を行うことを予定していたが、腫瘍組織DNAでのMSI検査のみは、行うことができた、血漿中cfDNAのMSI検査の方法は安定し、患者リクルート中。集積でき次第、相関性の解析を行っていく。また、上記結果と臨床病理学的情報を解析し、cfDNAを用いたMSI腫瘍の特徴も明らかにしていく
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究初年度研究代表者の出産に伴う産前産後休暇・育児休暇取得のため、研究を進めることができなかったため、
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Strategy for Future Research Activity |
解析可能な患者登録数が確保でき次第、血漿中のcfDNAと腫瘍組織によるMSI検査の相関性を検証する。患者リクルートが難しい場合、関連施設との協力をすすめる、
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Research Products
(17 results)