2022 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
21K16815
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
松岡 敬典 岡山大学, 大学病院, 助教 (60835057)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 子宮平滑筋肉腫 / エピジェネティクス / 腫瘍微小環境 / ケモカイン |
Outline of Annual Research Achievements |
子宮平滑筋肉腫は子宮平滑筋を発生母地とする間葉系悪性腫瘍であり、全子宮悪性腫瘍に占める割合は3%程度と稀少疾患であるが、早期より肺や肝臓などに血行 性に転移し、上皮性悪性腫瘍に比べ、予後不良である。新規分子標的薬が肉腫疾患において使用されるようになり、一部の奏功例も認められるものの長期生存例 は少なく、薬剤選択や治療予後予測における確立したバイオマーカーが存在しないという問題点がある。がん抑制遺伝子のTP53,RB1,PTENに欠失や変異が認められるものの、neoantigenとなりうる遺伝子変異量は低い子宮平滑筋肉腫では、免疫チェックポイント阻害剤も含め、分子標的薬は十分な治療効果を上げていない。子宮平滑筋肉腫の治療戦略にはゲノム変異情報のみを標的にしたPrecision Medicineには限界があり、ゲノム変異だけでなく、癌特性に大きな影響を及ぼすエピジェネティクスを新たに加味していく必要があると考え、我々の研究グループでは子宮平滑筋肉腫のエピジェネティクスに着目した革新的新規治療戦略の構築を試みた。具体的には子宮平滑筋肉腫の既存検体における既報の遺伝子変異およびケモカインレセプターの免疫組織染色および病理組織学的なデータと予後とを検討した。 また子宮平滑筋肉腫細胞株における遺伝子変異についてPCRにて確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
検体数は症例数が限られることから増加せず、また予後との相関については再発というイベント数の頻度が高いため比較が難しい部分があった。
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Strategy for Future Research Activity |
ケモカインレセプターと腫瘍免疫応答のみでの検討だけでなく、他の腫瘍微小環境にも着目し、mTOR経路や糖代謝との関連がないかを検討する予定である。
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Causes of Carryover |
追加研究を行う必要があるため。また、研究の継続のため新たな知見を得るため、学会等に引き続き参加予定である。
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