2021 Fiscal Year Research-status Report
細胞競合現象に基づく上咽頭癌発癌機構の解析と、新規治療法の開発
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21K16840
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
小森 岳 金沢大学, 附属病院, 助教 (20632524)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 細胞競合 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度の計画として、まず、咽頭上皮細胞株N69(正常細胞モデル)を用いて、GFP-LMP1を発現するベクターを導入し、GFP-LMP1陽性のN69(前癌細胞モデル)を作成し、正常細胞モデルと、前癌細胞モデルを共培養することで、winnerとloserの動向を蛍光タイムラプス顕微鏡で観察する予定であった。安定的にGFP蛍光を有する細胞作製に難渋しており、ベクターの再作成や、正常細胞モデルの方にRFP発現するベクターを導入するなど、正常細胞を「赤」、前癌細胞を「緑」として蛍光させるべく実験を続けている状態である。 観察しやすい細胞作製が叶えば、タイムラプス顕微鏡での観察や、共焦点顕微鏡でのZ軸からの観察が可能になるものと思われる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
安定した蛍光を有する細胞作製に難渋している。
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Strategy for Future Research Activity |
ベクターの再調整等を行い、観察しやすい安定した蛍光を有する細胞作製が、今後の顕微鏡観察に重要であるため、今後も継続して行っていく。
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Causes of Carryover |
細胞競合調整因子を使用した実験まで至っておらず、「調整因子の購入予定経費に残額が生じた。」それぞれ調整因子の購入は次年度に行う予定である。
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