2021 Fiscal Year Research-status Report
頭頸部皮弁癌のゲノム解析による発癌メカニズムの解明
Project/Area Number |
21K16849
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Research Institution | National Cancer Center Japan |
Principal Investigator |
江口 紘太郎 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医員 (60820785)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 皮弁癌 / 遊離皮弁再建術 / TP53 / ターゲットシーケンス |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度までの皮弁癌の症例集積と臨床情報の解析が完了した。MSR1、ASCC1、CTHRC1、Fas、APC、RET、RAS、MYCなどその他の発癌メカニズムに沿ったがん関連遺伝子のターゲットシーケンスが完了し、皮弁癌の次世代シーケンサーによるfull coverageでのTP53解析も当初の予定よりも早く進んでいる。 現在、上記ターゲットシーケンス結果を免疫染色結果と照らし合わせ、臨床的意義に関連した報告を準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
令和3年度までの皮弁癌の症例集積と臨床情報の解析が完了した。MSR1、ASCC1、CTHRC1、Fas、APC、RET、RAS、MYCなどその他の発癌メカニズムに沿ったがん関連遺伝子のターゲットシーケンスが完了し、皮弁癌の次世代シーケンサーによるfull coverageでのTP53解析も当初の予定よりも早く進んでいる。 これにより、令和5年度に実施予定であった全エクソームシーケンス調査を令和4年度中に前倒して実施できる見込みである。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度は、皮弁癌の更なる症例集積を継続しつつ、皮弁癌の次世代シーケンサーによるfull coverageでのTP53解析を 完了する。MSR1、ASCC1、CTHRC1、Fas、APC、RET、RAS、MYCなどその他の発癌メカニズムに沿ったがん関連遺伝子のターゲットシーケンスも完了する。さらには、全エクソームシーケンスによる網羅的解析結果を基に、PyClone解析にて 各変異アレル頻度の推定を追加して、皮弁癌の進化系統樹の作成にとりかかる。 令和5年度は、網羅的解析結果を基に作成した進化系統樹を基に、皮弁癌と現病変の遺伝学的相違点について解析し、皮弁癌 のゲノム変異パターン:シグネチャーを推定する。これら得られた結果を取りまとめ、成果の発表を行う。
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Causes of Carryover |
当初計画よりも進展があったため、令和5年度に実施予定であった全エクソームシーケンス調査を令和4年度中に実施する必要がでてきた。 このことにより、次世代シーケンサ試薬の大幅追加購入の必要性が生じたが、令和3年度前倒し請求期限は過ぎていたため、令和4年度に予算を集中させる必要がでた。
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Research Products
(1 results)