2021 Fiscal Year Research-status Report
時間制限給餌が蝸牛及び前庭の障害保護に果たす役割の解明
Project/Area Number |
21K16853
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鴨頭 輝 東京大学, 保健・健康推進本部, 助教 (30807152)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 時間制限給餌 / サーカディアン / 内耳 / 障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
1) マウスでのゲンタマイシン投与における時間制限給餌(Time Restricted Feeding; TRF)の保護効果に関する実験を進め、詳細な結果を基に論文を投稿し、アクセプトされた。 2) HEI-OC1細胞株における実験に関して、qPCRによる各時計遺伝子(Per1, Per2, Per3, Arntl1, Arntl2, Nr1d1, Clock, Dbp, Cry1, Cry2等)の発現評価のためのプライマ配列及び濃度等の条件検討を進めた。適切なハウスキーピング遺伝子(GAPDH, Rpl13a等)についての検討も行っている。Western blotによる評価も予定しており、抗体条件等の検討を進めているがやや難渋している。 3) 発光レポータアッセイのための機器及び陽性コントロール細胞株を購入・整備し、機器稼働のためのソフトウエアの開発も行った。当初、機器に使用されている接着剤等により細胞障害が生じ、計測できない事象が生じたが、使用資材に関する詳細な細胞障害に関する実験検討を行い、原因の資材が判明し、適切な対処を行った。デキサメサゾン同調による時計遺伝子の振動は発光アッセイにて確認され、本実験のための準備を進めている。デキサメサゾン同調なしでも時計遺伝子の振動が見られる現象が確認され、本実験とともに、細胞継代等による同調の可能性に関する評価についても検討課題となっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
マウスにおけるTRFの効果に関する論文はアクセプトされた。 細胞実験についての予備実験を進めており、発光アッセイについては陽性コントロール細胞株での時計遺伝子の振動は確認された。
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Strategy for Future Research Activity |
今後細胞株における実験検討を進める予定である。 予備実験の結果浮上した、細胞継代等による同調の可能性に関する評価についても順次進める予定である。
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Causes of Carryover |
サーカディアンを評価する機器を特注予定であり、購入した細胞との整合性を検査したところ、材料による細胞障害が認められ、その評価等に余分な費用を要し、前倒し申請を行ったものの、他共同研究でも使用される機器と共通である部分があり、他の共同研究の費用の受け入れ分を使用したため、結果として残額が生じたため。
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Research Products
(9 results)