2021 Fiscal Year Research-status Report
How CBD stimulate HPV-related head and neck cancer?
Project/Area Number |
21K16861
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
戎本 浩史 東海大学, 医学部, 講師 (90631797)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | HPV関連頭頸部癌 / Cannabinoid / Cannabidiol |
Outline of Annual Research Achievements |
近年急増しているHPV関連頭頸部癌に対して、マリファナの薬効成分であるCannabinoidが腫瘍増殖に作用する可能性がある。Cannabinoidのうち、精神作用をもたず依存性がないCannabidiol(CBD)についての予備実験で、HPV関連頭頸部癌での腫瘍増殖とErk1/2の活性化が確認されたため、その作用機序の解明を目的に実験計画を立案した。 厚生労働省の規制により、使用を予定していた化学合成CBDの輸入が困難であることが判明した。中核となる試薬の確保が困難となったため、実験の進行が遅れていた。同一の製品ではないものの、代替品が確保できる見通しであり、確保出来次第実験を開始できる見込みである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2021年4月に厚生労働省より公表があり、CBD製品輸入に関して、THCが検出されないことが求められている。使用を予定していたCayman Chemical社製のCBD#90080は化学合成品であり、その精製法上、微量のTHCの含有が避けられず、大麻取締法に抵触するため、輸入が困難であることが判明した。期間のほとんどを代替品の購入・輸入が可能であるかの検討と検証に浪し、中核となる試薬を確保できなかったため、実験の進行が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
法規制の問題が解決不能で、Cayman Chemical社製CBD#90080の使用は困難である。同製品は結晶性固体であり、DMSOを溶媒として用いていたが、同様の結晶性固体の入手もできない。しかし、methanolを溶媒とした製品のうち、Sigma Aldrich社#C-045が入手可能と判明した。完全に同一条件での実験とはならないが、同品の確保が出来次第、計画した実験をすすめていきたい。 一方、共同研究施設においてはCBDはとくに制限なく使用できるため、in vitro実験の再現性の確認と動物実験をすすめており、申請時には明らかでなかったin vivoでの作用について、syngeneic mouse modelでは腫瘍増殖抑制に働く、というparadoxicalな知見を得た。in vitroの実験とは相反する結果でもあり、施行可能な実験計画について共同研究施設と連携しながら検証していく。
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Causes of Carryover |
実験の中核となる試薬が輸入・入手できなかったため、2021年度に計画した実験は遂行できず、使用予定だった試薬代、実験関係経費を繰り越した。 代替品の確保ができる見込みであり、順次実験を開始できる予定である。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] The Role of the EZH2 and H3K27me3 Expression as a Predictor of Clinical Outcomes in Salivary Duct Carcinoma Patients: A Large-Series Study With Emphasis on the Relevance to the Combined Androgen Blockade and HER2-Targeted Therapy.2022
Author(s)
Saigusa N, Hirai H, Tada Y, Kawakita D, Nakaguro M, Tsukahara K, Kano S, Ozawa H, Kondo T, Okami K, Togashi T, Sato Y, Urano M, Kajiwara M, Shimura T, Fushimi C, Shimizu A, Okamoto I, Okada T, Suzuki T, Imanishi Y, Watanabe Y, Sakai A, Ebisumoto K, et al.
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Journal Title
Front Oncol.
Volume: 11
Pages: -
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Journal Article] Immunohistochemical Marker Expression in Temporal Bone Squamous Cell Carcinoma.2021
Author(s)
Maki D, Okami K, Ebisumoto K, Sakai A, Hamada M, Ogura G, Murakami T, Yamauchi M, Saito K, Kaneda S, Nakamura N.
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Journal Title
Tokai J Exp Clin Med.
Volume: 20;46(2)
Pages: 89-93
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