2022 Fiscal Year Research-status Report
Evaluation of inner retinal function to improve retinal sheet transplantation
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21K16888
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Research Institution | Kobe City Medical Center General Hospital(First Clinical Division, Second Clinical Division, Third |
Principal Investigator |
横田 聡 地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立医療センター中央市民病院(第1診療部、第2診療部、第3診療部, 中央市民病院, 医長 (30885405)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 遺伝性網膜ジストロフィ |
Outline of Annual Research Achievements |
研究課題1において、網膜色素変性患者の網膜内層の構造変化について昨年報告を行った。研究課題2として、網膜内層の構造変化について当院の症例で遺伝学的検査がすでに済んでいる症例の網膜内層構造の評価をおこなった。責任遺伝子の差よりも、病期の進行により相関しており、遺伝子の違いによる網膜神経線維層の菲薄化の差が明らかにならなかった。そのため、学会等での成果報告へは至らなかった。研究課題1の続報として、網膜色素変性患者の網膜内層の機能変化について検討し、EYSの遺伝子変異を持つ患者のelectrically evoked phosphenesについてThe 60th Annual Symposium of the International Society for Clinical Electrophysiology of Visionで共著者として報告した。研究課題3については、どのような系で評価するべきか予備実験について、他の研究者と検討をおこなっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2年目では責任遺伝子と網膜内層変化の間に何らかの関連が検出されることを想定していたが、その関連が見つかることはなかった。そのため、次年度の研究として、2年目の調査の継続とどうして想定と異なる結果となっているのかの原因の検討を並行して実施する必要が出た。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目で得られた知見をもとに、研究計画の段で予想された結果と異なることに対して理由の検討をおこなう。特に変性疾患と網膜内層疾患の間にある項目についてどのような因子があるかを検討することで、今後の新たな研究課題シーズ発見へ繋げる。
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Causes of Carryover |
主著予定であった研究の結果がネガティブデータとなったため、学会発表に至らず、旅費の使用が減額となった。 また、物品費についても、課題1課題2の成果に依存する課題3であったため、課題3にかかる物品の購入が減ったため、想定より少ない研究費の使用となった。
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Research Products
(2 results)