2021 Fiscal Year Research-status Report
AMDマウスモデルの交感神経の脈絡膜新生血管及びマクロファージ眼内浸潤への関与
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21K16893
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
東 惠子 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50772084)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 加齢黄斑変性 / 炎症サイトカイン / 骨髄交感神経受容体β3ブロッカー / レーザー誘発新生血管 / 画像解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
加齢黄斑変性は高齢化社会の本邦で著しく増加し、失明の原因として4番目に多い。また、50歳以上の一般人口において、有病率は約1%にも達している。現状では硝子体内へ抗VEGF抗体を直接注射することが治療の主流となっており、また、注射による加療を継続しなければ再発することから、患者の精神的負担・金銭的負担・社会的負担が大きな社会問題となっている。このような背景から、本研究は代替治療の確立を最終的な目的としている。 加齢黄斑変性は炎症サイトカインがその原因と考えられていることから、骨髄交感神経受容体β3ブロッカー投与、脾臓神経除神経または脾臓摘出を行ったマウスを用い、レーザー誘発新生血管のサイズをコントロール群と比較することにより交感神経の血管新生への作用を検討した。またこれに並行し、臨床でも画像解析を用いて炎症サイトカインが加齢黄斑変性に与える影響を解析・数値化し、これを検討・発表・論文化することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
骨髄交感神経受容体β3ブロッカー投与、脾臓神経除神経または脾臓摘出を行ったマウスを用い、レーザー誘発新生血管のサイズをコントロール群と比較することにより交感神経の血管新生への作用を検討した。またこれに並行し、臨床でも画像解析を用いて炎症サイトカインが加齢黄斑変性に与える影響を解析・数値化し、これを検討・発表・論文化することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
脾臓交感神経除神経マウスおよび脾臓摘出マウスを用い、レーザー照射前後において眼内および末梢血中の単球・マクロファージの経時変化をフローサイトメトリー解析で調べることにより、交感神経の各単球・マクロファージサブタイプの眼内浸潤への関与を検討する。同時に臨床でもマルチモーダルイメージングを用いた検討・解析を継続していく予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍が落ち着いてきたことにより学会発表などの機会が増えたため。
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