2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
21K16903
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
伊野田 悟 自治医科大学, 医学部, 助教 (60741098)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 緑内障 / 人工知能 |
Outline of Annual Research Achievements |
健康診断などで使用される画角45度・視神経乳頭を含む一般的な眼底カメラ画像と、緑内障の程度評価となる静的視野検査結果を用いて、画像だけから視野検査結果を推定する人工知能のプログラムを開発中である。視神経乳頭の所見と、その視神経乳頭から伸びる網膜の色調変化は緑内障の進行を判断するのに重要であるが、最大に重要なのが実際の視野検査結果である。視野検査は自覚検査であり、時間がかかることが欠点であるが、眼底カメラから多角的な視野検査結果、すなわち視野の感度を推定できればその進行を短時間に他覚的に評価できる。現在、学習画像を増加中である。今後、光干渉断層像の追加を行うことも検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
すでに検査済みの画像セットが十分にあるが、その画像を学習に用いるためには効率よく検査機器から画像出力を行う必要がある。当初、その出力が問題ないとメーカーから説明があったが、必要な画像の形式ではない方式でしか出力できないことがわかった。そのため、メーカーと交渉し出力のためのアプリケーションを作成依頼しほぼ完成したところである。このアプリケーションを使用して効率よく画像出力ができれば機械学習プログラムの開発が進展する。
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Strategy for Future Research Activity |
画像セットを十分に学習させる。 眼底カメラ画像のみでの開発を予定していたが、光干渉断層像も同時に出力できるアプリケーションを開発できたので、同画像も併用しての精度向上があるか確認を行う。光干渉断層計も一瞬で撮影できる他覚的な検査機器で、眼科診療では広く普及しているため、今研究の主旨と矛盾しない。
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Causes of Carryover |
データ抽出が予定通りに進まなかったため、次年度に持ち越す。
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