2021 Fiscal Year Annual Research Report
滲出型加齢黄斑変性に対するPIポリアミドの有効性の検討
Project/Area Number |
21K16909
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
佐野 優 日本大学, 医学部, 助手 (30816830)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 滲出型加齢黄斑変性 / 網膜光凝固 / レーザーモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
5-6週齢のオスのLong-Evansラットを用いて、眼球に網膜光凝固を施行し、網膜線維化瘢痕モデルラットを作成する手技を確立した。 イソフルラン吸入麻酔下に0.4%オキシブプロカイン塩酸塩点眼薬で点眼麻酔を施し、処置は片眼のみ行った。スリットランプを用いて局所麻酔下にラットの視神経乳頭を描出し、視神経乳頭から約1乳頭径以上離れた部分の上下左右の合計4か所に網膜光凝固瘢痕を作製した。 網膜光凝固にはLuminas社のグリーンレーザーを用いた。光凝固の条件は以下のとおりである:波長:green532nm, 0.1秒, power:200mW。網膜光凝固瘢は、レーザー照射時の気泡の発生をもって、Bruch膜の破壊所見と判断し、気泡がでなかったものは除外した。また、出血したものも除外した。 レーザ照射後はクリーン環境下にて14日間飼育し、飼育後に線維化の有無を確認した。また、飼育後のラットの眼球を摘出し、これから線維化の評価を行う予定である。 コロナの影響で留学が中断していたが、渡航基準が緩和され、約1年間限定で留学することとなり、現在実験は中断している。留学前に手技の確立は得られたため、帰国次第、継続して実験を行う予定である。
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