2021 Fiscal Year Annual Research Report
加齢黄斑変性の病態における酸化ストレスとNrf2 activatorの有効性
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21K16912
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Research Institution | National Defense Medical College |
Principal Investigator |
高山 圭 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 眼科学, 講師 (10735947)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 酸化ストレス / Nrf2 / 網膜色素上皮細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
青色光照射によって網膜色素上皮細胞(ARPE-19)が傷害されることをTUNEL染色、LDHおよび電子顕微鏡によって確認し、その傷害に酸化ストレスが関与することを酸化ストレス(Reactive Oxigen Species)の上昇で確認した。 また、Nrf2 activatorであるDimethyl fumarate(DMF)を青色光照射を行う前にARPE-19の培養液に投与することで青色光照射による細胞障害が減少すること、培養液のサイトカインをMultiplex polymerase chain reaction Testで網羅的に解析すると複数の炎症性サイトカインが変化したことを確認した。
細胞障害の減少となったメカニズムとしてNrf2の核内移行による抗酸化能の亢進が予想されるが、DMF投与の有無によるNRF2タンパクの増加や核内移行についてARPE-19を用いた実験を複数回行ったが確認できなかった。5年計画ではこれらNRF2増加の確認や、さらにはマウスをDMFを摂食させて実験的加齢黄斑変性を作成することでその変化を評価する動物実験も行う予定ではあったが、上記で終了となった。
上記内容について日本眼科学会総会にて学会発表を行った。
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